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【しばし】ファイアーモリブレム29【別れの時】
[486]モリブレム ◆RK7RVcZMX2
:2011/04/21(木) 03:32:54 ID:???
おそらく彼もこのサンパウロ地区に数多くいるプロ候補生の一人か何かなのだろう。
おもしろい。折角だから気晴らし相手になってもらおうか。
新田は持ち前の不敵な笑みを静かに浮かべ、素早くステップを踏み少年の競り合いを避けようとする。
が。驚くほど簡単にそのボールは奪われてしまった。体が触れる感触すら感じないままに。
少年は青空のような鮮やかな色の瞳を細め、得意げな笑みを見せてくる。
こうなってしまえば、対抗心を糧に成長を続けてきた新田はもう自制が効かなくなってしまう。
新田「くそお、舐めるなよ!」
少年「!」
それから数時間、新田は少年とひたすらボールを蹴り続けた。
少年の踊るようなフェイントに何度も体制を崩されながらも、新田は卓越した瞬発力で喰らいつく。
そしてようやく彼のドリブルの法則性を掴みかけたその時、足の疲労が限界を迎えてしまった。
ごろりと草原に寝転がると、少年も限界が近かったのか新田の側にがくりとしゃがみ込む。
新田「ぜーはー…ぜーはー…もーだめ、もう一歩も動けん……」
少年「はぁっ…はぁっ…ぜぇっ……」
新田「くっそ〜〜〜〜!あと少しで奪えそうだったのに!」
少年「うん……正直危なかったよ……」
荒い呼吸を整えながら、少年は新田に向かって微笑む。思わず新田も彼の笑顔に釣られるように笑い返す。
少年「……笑った」
新田「…え?」
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0ch BBS 2007-01-24