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【しばし】ファイアーモリブレム29【別れの時】


[750]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/04/23(土) 20:22:31 ID:???
シューマッハ「プロの道を諦め、志半ばで夢を挫折したよ。
       これまでサッカーに生きてきた彼らからしてみれば…『死』と等しいことだっただろう。
       …俺はそんな彼らの経験や技術を聞き、その中で自分なりの最適な動きを研究した。
       その研究結果が『ミラクルウォール』だ。必要以上に体に負担をかけず……
       愚かなGKたちの夢のかけらを奇跡という名の壁で隠しながら飛ぶ……そんなセービングなのさ」

森崎「愚か…だと?」

シューマッハ「だってそうだろ!あいつらは……ジャイッチやラシンは…!
       シュート一本を止めるためだけに、自分の夢を…プロになるという夢を犠牲にしたんだぞ!」

これまで実年齢では考えられないほどの冷静で老練な青年と思っていたシューマッハが、初めて歳相応な感情を爆発させた。

シューマッハ「お前も少し考えてみるといい。自分の目指す夢とはいったいなんなのかを。
       お前の夢は全てのシュートを止めることか?それともプロクラブで一流の選手となることか?
       活躍して大金を稼ぎ手に入れることか?母国に世界一の栄誉を与えることか?」

森崎「……俺の夢……俺は……」

これまでぼんやりとでしかイメージしてこなかった自身の夢。
幼い頃は、ただ漠然としたプロのサッカー選手になる、といったものしか想像することができなかった。
しかし、いま森崎はプロのサッカー選手という夢を既に掴みかけているのだ。
問題はその先だ。夢を叶え、新たな夢を考えるその時。
マルス達が平和を手にし、アカネイア大陸にサッカーを根付かせるという夢を語ったことがある。
自分には、彼らのような『夢の先の夢』はあるのだろうか?
自分はプロサッカー選手となり、次はいったい何を目指していくべきなのか?
それは実際にプロとなってから考えても遅くはないことかもしれない。
だが、シューマッハは今の森崎の答えが知りたいようだった。
無茶なセービングで選手生命を失った仲間たちのようにはなってほしくないという彼の気遣いは確かにありがたい。
森崎は口を開いた。長き戦いを終え、そして新たな戦いの場へと踏み出そうとしている自分自身の道を示すために。


0ch BBS 2007-01-24