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1- レス

【しばし】ファイアーモリブレム29【別れの時】


[763]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/04/24(日) 00:05:05 ID:???
森崎「戦場では俺がお前を支え、フィールドではお前が俺を支える……だったかな」

マルス「うん。その誓いをようやく果たすことができたんだね」

森崎「ああ……」

マルス「…………」

再び沈黙が横切る。森崎は思い出す。この月夜の誓いこそが二人の絆を強く結びつけたものだった。
そして今日、その誓いは達成され、二人を結びつける二つの世界の鎖はゆっくりと解け始める。

森崎「な、なぁ、そんなしんみりしてんじゃねぇよ。なにもこれっきりでお別れってわけじゃないんだ。
   そりゃあこれからは俺はプロ選手として、お前は国の復興とかでいろいろ忙しくなるのは分かるけどさ……」

顔は夜空を見上げたまま、森崎は取り繕うような焦った声でマルスに語る。
マルスも分かっているのだろう。だが、やはり約3年も一緒にいた仲間と離ればなれになるということは変わらない。
悲しい顔をするなという方が無理なのだ。それだけ二人の間には掛け替えのない絆が生まれていたのだから。

マルス「……森崎。僕は君のことを忘れない。君がアカネイア大陸に伝え、残してくれた
    『サッカー』という競技が、きっとまた、もう一度君と僕を結びつけてくれる……そう信じている」

森崎「…そうさ。サッカーを続けている限り……きっと俺達はどこかでまためぐり合う。
   一緒にプレイできなくとも広いフィールドで、ボールを蹴り続けている限りいつか必ず、な」

マルス「……森崎。今日の試合で使ったキャプテンマークを少し貸してもらえるかい?」

森崎「ん…?ああ」

森崎はポケットにしまいこんでいたAチーム用の白い布を取り出した。
どこにでもあるような、簡素なゴムで纏められた少し薄汚れた主将の証。
マルスはその布にワッペンを貼り付ける。それはマルスがアカネイア王家から授けられた
『ファイアーエムブレム』と同じような綺羅びやかな盾をもじったデザインだった。


0ch BBS 2007-01-24