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1- レス

【しばし】ファイアーモリブレム29【別れの時】


[930]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/04/26(火) 17:30:22 ID:???
イスラス「当たり前だ。すぐに追いついてやるさ……!」

日本にじわじわと試合の流れが傾きつつあるのを観客席で眺めるオランダトリオは
先ほどシュートを決めて仲間たちに祝福される翼へと眼を向ける。

ニスケンス「レッチェのミラクルボーイか。プロの世界でのフィジカルの差にもめげずにあれだけの技を用意してきたか」

フーリア「これは来シーズンはレッチェはさらに手ごわくなりそうだな〜」

ファンベルグ「(サイクロン…か。ブラジルの伝説の選手ジャイロの遺産と呼ばれる幻のシュート。
       二度の強烈なドライブ回転から繰り出される鋭い急降下を見せるこのシュートを止められるものはいないとまで言われている。
       確かにあれだけパワーが増幅されたボールには触れることすら難しいかもしれない。
       だがそれはキッカーである翼にも言えることだ。…ロベルトさん、あなたはあれだけ危険なシュートを
       何故まだ若い選手に惜しげもなく撃たせることを許したのですか…?)」

無から有を生み出すことができないように、強大な力を生み出すためにはそれ相応の消耗品が必要となるものである。
それは体力だったり隙の大きさだったり、複数の人間の協力だったり、
いずれにせよ何かを犠牲にすることなくてはあれだけのシュートを放つことなどできはしないのだ。

ファンベルグ「(今、日本のサッカー協会は世界中が目を見張るほどの過度の成長を遂げている。
       その要因は彼ら『黄金世代』と呼ばれる少年たちであることは間違いない。
       彼らのような才能溢れる未来ある選手たちが犠牲とならないことを祈るばかりだ)」

そして前半戦も佳境に入る。組織プレイに長けるオランダが、イスラスを中心にボールを素早く回していく。
対する全日本も声を掛け合いながらフォローに走り、なんとかカットを試みようとする。

イスラス「(今全日本は3-5-2のダブルボランチ。右がプレミアで名を馳せているマツヤマ。
     狙うとしたら……左のナカヤマとかいう相手か)」

イスラスは相手の中盤の底の方へとボールを上げるように指示を出す。
自分の『カン』の良さが間違っていなければ、あの位置こそ全日本の唯一の穴と呼んでもいい場所だからだ。


0ch BBS 2007-01-24