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【守矢の頂を】キャプテン松山27【目指す荒鷲】


[177]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2011/05/05(木) 15:03:13 ID:???

シャンハイ「あれ? アリス様ってどこのチームに……?」 →  スペードA



チャイムを鳴らし、下手に敷地に入ってシャンハイと同系の人形達に襲われては堪らないので門前で待つ松山。
そんな折、ふと……いつか嗅いだ甘い花香りが、松山の五感と――古傷を疼かせた。

松山「……!」

忘れる筈が、忘れられる筈がない。
断頭台のギロチンのような、冷たい肌触りの傘の先端の感触を思い出して、松山は首の後ろを押さえる。
研鑽してきた『力』は無情に、不条理に奪い去られ、刃向かったのを嘲られまでした。
身を焦がすような怒りが湧くと同時に、その気になれば首を落とされていた冷たい死の恐怖も蘇る。

松山「(いるのか、ここに……いるのか、あの女が……っ)」

怒りと拒否反応のぶつかりあいで、ガクガクと全身に震えが走る。
夏にかく汗と別の、冷たい汗で全身がびっしょりになっていた。
時間の経過さえ判別できなくなる。 アリス邸からは音沙汰なく、不在のようだった。

松山「ハァー、ハァー……ッ!」
シャンハイ「ひっ、光様!? ああお顔が真っ青……もしかして森の瘴気に……!?」

血相を変えた(といっても人形のため表情は変わらないが)シャンハイが心配し、引き上げるのを提案してきた。

松山「ひ、引き上げ……?
   (だ、駄目だ! 貴重な時間を無駄にできないしリュカさん見つけないと……!
    だけどその前に、あの……風見幽香と遭ったら!?
    またあの妖怪の気紛れで、今度は俺だけじゃなく、シャンハイもいるんだぞ……!?)」

衝撃を受けてガンガンと痛む頭脳を必死に働かせて、松山は次の行動を考えることにした。



0ch BBS 2007-01-24