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【守矢の頂を】キャプテン松山27【目指す荒鷲】


[800]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2011/08/15(月) 00:12:09 ID:???

死神を模したモンスターと向き合って、松山は直感的に二つのことを悟った。
ひとつは逃げても、大きな音を鳴らそうとしても、その隙に大鎌で両断されるということ。あとのひとつは……

松山「(だめだ……俺が少しばかり使い慣れてきた手甲の防御なんて通じないって丸わかりだ!)」

カタカタ不気味に震えてる死神の鎌は、生兵法で防ごうとしようと掻い潜って、急所を直撃する。
それがわかって、しかし松山は自分で意外と思うほど落ち着いていた。

松山「(窮地には自分の得意分野かつ全力でぶつかるしかない!
    俺がもともと培ってきたのは、誰にも負けない意地と根性と! 培った足腰の強さと……!
    幻想郷で持たされた跳躍力とセンス、時間の流れをわずかだけ緩められる能力と、あとは……)」

隠れているが、松山の両足にはミスリルのシンガードが装備されている。
それを持ち前のキック力で思いっきり叩きつければ、死神でも大ダメージを与えられるだろう。

松山「(あとは集中して、蹴りをぶつけられる隙を捜すんだ……。
   格闘じゃなくサッカーだ。 繰り返してきたキープ力を発揮できる対一の対決だと思い込むんだ……。
   あの鎌は相手のタックルだ。 俺の五体全てがボールと思って、初手を避けて体勢問わずシュートにいく!」

ツ……と、松山の額に汗が滲むが、松山は極限まで集中し続けた。そして、ゆらぁと死神が滑走して迫る。
鎌が狙ってきたのは松山の首元。
それを松山は、自身内部の集中力と、外部時間の流れの停滞から、実際の速度より遥か遅いスローに見ていた。
そして、怒号と共に松山が激しく動く。 後退するのではなく、正面へと。



0ch BBS 2007-01-24