【守矢の頂を】キャプテン松山27【目指す荒鷲】

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[865]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw ：2011/08/20(土) 23:00:07 ID:???

Ｄ　アイテムを使ってみよう

シャンハイから聞くことを終えた松山は、しばらくして昼の約束を思い出していた。

松山「(そういえば……鍵山さんを今日の昼の練習に誘っていたな。
　　　普段の俺なら焦るんだろうけど……今はそういう気力もないのかな……)」

動けず、ただぼんやり時間の流れに任せたまま。
上半身を僅かに起こして、布団をかけられた両足を見つめる。

松山「(結局、今はお昼の支度してくれてるシャンハイにも怖くて聞けなかった。
　　　俺の脚がもし、二度と全力で走れない、ボールを蹴れない、そんなことになってたら、俺は……)」

いま幻想郷でサッカーをなくしたら、松山にとって自分を支えてくれていた柱を今度こそ叩き折られてしまう。
ライバルとして矛を交えたい相手がいて、決着をつけた相手がいて、借りを返したい相手がいて……
それら決着がすべて宙ぶらりんになれば、まだ少年でありながら今後の人生における活力すべて失いかねなかった。

松山「(嫌だ……そんなの、嫌だ！！そんながらんどうに過ごしていくなんてまっぴらごめんだ……！)」

無性に焦りを感じ、藁にもすがる思いで自分の足を回復させる手段はないかと壷に手を伸ばす。

前次写

0ch BBS 2007-01-24