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【呪われた】幻想のポイズン51【くじ運】


[920]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/05/23(月) 00:23:02 ID:???
こうして幻想郷陣が、最後の配置につこうとしていたころ……。
一方でウルグアイJrユースの面々はといえば……当然ながら悲痛な表情を浮かべていた。
同点――引き分けで終われると思っていた所で、突如再び突き放されてしまったのだからそれも無理はない話である。
リーグを戦っていくうえで、引き分けと敗北は大きな違いがあるのだから……。
ここで敗北をしてしまうというのは、ウルグアイにとって大きな痛手であるのは違いない。
キャプテンであるビクトリーノも懸命に一同を鼓舞しようとするが……。
しかし、残り時間が少ないという現状、有効に一同を元気づける言葉が出てこず、だんまりを決め込み……。

萃香「わははは。 いや〜、やられたやられた!! うん、やっぱ反町は強いね!!」
ビクトリーノ「……!!」

そんなさなか、突如上がったのは甲高い、どこか満足げな笑い声。
自然と視線をそちらに向ければ……そこにいるのは、相変わらず酒を飲みながら陽気に笑っている、小さな鬼の姿である。

勇儀「あの坊主もやっぱり大したもんだね。 ただ、惜しいのはシュートが直線的じゃないって事だ。
   男なら小細工せんと真っ向勝負だろうに」
萃香「仕方ないさ、人間なんだから小細工くらいはしないと。
   その小細工をしてでも、私たちをこんだけ楽しませてくれるだけ上等じゃない?」
勇儀「ま、そりゃそうか」
ビクトリーノ「(愉しませる……だと?)」

一体何を言い出すのかと、ウルグアイメンバーが茫然とする中、そんな萃香に同調をするのは同じく鬼である勇儀。
……そう、彼女たちは、あくまでも、自分たちが"愉しむ"為にサッカーをしている。
強者と戦い、満足のいく勝負が出来れば……ただそれだけでいいという、快楽主義者と言える存在であったのだ。
それはよく言えば、勝ち負けに拘らないスポーツマンシップ溢れる選手とも言えるのかもしれない。
だが、この状況では――「失点をしても敗北しそうになってもそれを気にしない、あまりにも自分勝手な選手」としか周囲には映らない。

ビクトリーノ「……ふざけるなよ、お前ら」
萃香「うん?」

そして、その言葉を聞いて……ここまで鬱憤を募らせていたウルグアイキャプテン。
ラモン=ビクトリーノの堪忍袋の緒は、ぶちぶちと音を立てて千切れとんだのだった。


0ch BBS 2007-01-24