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【暗黒から】ファイアーモリブレム30【英雄へ】


[210]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/05/02(月) 00:23:31 ID:???
松山は内心複雑に味方に怒鳴り散らす彼の姿を眺めていた。
彼はまさしく自分がふらの時代に必死にひた隠ししてきた感情そのものなのだ。
パスには追いつけず、あっさりと相手の攻撃は通し。だが、相手を信頼しなくて自分が信頼してもらえるわけがないと
ぐっと堪えて感情を押し殺し、あくまでも爽やかに、ミスした仲間を励ましてきたのだ。

松山「(でも、俺のそんな思いはあいつらには届くことはなかったんだ。
   結局は俺の理想を、俺の夢をあいつらに押し付けていただけにすぎなかったんだから)」

藤沢とはなんとか寄りを戻したものの、ふらのの他の仲間達とは一線を置くようになった松山。
正しいキャプテン像を目指し描いてきた、チームワークを武器とするふらの中学は
全て自分の思い込み、幻だったと気付かされたうえでの選択だった。
彼らには彼らのやりたいことがある。それをキャプテンだからといって無理やりねじ曲げる権利がいったい誰にあるのだろうか。
松山は仲間たちを自分の理想通りに動かそうと必死に叱咤するリネカーを見て、深く息を吐き出したのだった。

松山「(確かに彼のようにはっきりとした意志で接していれば、チームを一つにまとめ上げることも出来ただろう。
   だけど、それは違う。俺の目指しているものなんかじゃない。立場や権力で無理やり抑えつけたチームなんて……)」

やはり自分は甘いのだろうか。長年信じ、仲間だと思っていたチームメイトたちに裏切られたにも関わらず
絆と信頼で結び合ったチームに未だに理想を掲げ続ける自分は、やはり甘いと言われても仕方が無いのだろうか。

松山「(森崎。お前がキャプテンとなったチームで俺は世界一を目指したいと言ったよな。
   お前は……俺のように、そしてリネカーのようにはならないでくれよ。
   己の力に溺れて独りよがりとなったキャプテンほど、哀れな存在というものは無いのだから……)」

そして前半はそのまま日本のペースで終了した。
後半に入って、なんとか立て直しを図ろうとするイングランドだったが、
リネカーの自分が正しい、お前たちが間違っていると言わんばかりの
罵倒に近い指示が飛び交う中で、まともな連携が立てられるはずもなく――


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0ch BBS 2007-01-24