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【暗黒から】ファイアーモリブレム30【英雄へ】
[301]モリブレム ◆RK7RVcZMX2
:2011/05/03(火) 22:58:49 ID:???
パスカル「だっ…めだ!俺はまだ……!俺はディアスのパートナーなんだ……
こんなところで…俺だけ負傷退場なんて……」
ディアス「パスカル。無理はするな。ここはおとなしく下がってるんだ」
パスカル「ディアス…?だ、だが俺はお前の――」
そこまで言いかけてパスカルは言葉を飲み込んだ。パートナー。幼い頃からディアスとパスカルは常に同じチームで戦ってきた。
だが、周囲が声高らかに称える『アルゼンチンゴールデンコンビ』の呼称はパスカルにとっては大きなプレッシャーとなっていた。
jrユースの時点で既に自覚しかけていた相棒との力量の差が、このユースチームになったことでさらに大きく感じてきていた。
全力のプレイについていくことが出来ないだけでなく、自分の未熟さが
ディアスにブレーキを踏ませているのではないかという自己嫌悪にも陥ったこともある。
そもそもアルヘンチノスのスカウトに目が止まった時に、ディアスが自分と同じチームでなければ
契約しないと言わなければこうして一緒にボールを蹴ることなど出来なかっただろう。
パートナー。これまで大好きだったこの単語が、パスカルは口にすることも恐ろしくなっていたのだ。
ディアス「大丈夫さ。俺は天才ファン・ディアス!俺がいる限りアルゼンチンは負けたりしない!
お前のとってくれたこのフリーキックでまずは先制点を奪ってやるさ。
だからお前は安心してベンチで怪我を見てもらえよ。な?」
パスカル「……」
泣きそうだった。きっとディアスは退場していく自分のことを気にかけてくれているのだろう。
だが、パスカルはその自分に対する気遣いですら申し訳ないと感じてしまっていた。
自分の存在がディアスに迷惑をかけている。負担にさせてしまっている。
そしてそれを否定出来ない自分がいる。パスカルは顔を俯かせながら、チームスタッフが運んできた担架へと乗せられた。
目を覆うほどの長い前髪のお陰で、涙が見られなかったのは彼の唯一の幸福だっただろう。
そしてフリーキックを蹴る前に、ディアスはチームメイトを呼びつけ作戦の指示を出す。
パスカルが抜けたことでチーム力が低下した今、少しでも明確な戦術のビジョンを伝えるためである。
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0ch BBS 2007-01-24