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【暗黒から】ファイアーモリブレム30【英雄へ】


[373]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/05/05(木) 00:48:54 ID:???
BJから辛い現実を突きつけられ、途方にくれていた中山は後輩の山森に心ないことを言って傷つけてしまう。
その自責の念の苦しみから逃れるように、南葛高校を飛び出し、街道を駆けていく。

中山「(俺はもうあの頃の輝きを取り戻すことは出来ないのか。
   森崎や翼たちのように世界へ挑戦し、一流の選手が眺められる景色を見ることはもう出来ないのか)」

そして悩みに悩んだ挙句、BJから紹介されている肉体改造専門の病院を訪ねようとする。
だが、直前になり体が震える。これまで多くの負担をこの平凡な体に施してきた。
その反動により自分は選手生命を失いかけ、辛いリハビリを強いられることになり、
そして今、二度と栄光を掴むことが出来ないという絶望を背負われてしまっているのである。

中山「(BJ先生のおかげで俺が努力を怠らなければ普通の選手としてならば活躍出来る保証はあるんだ。
   その際は全力でバックアップしてくれると約束もしてくれている。
   俺は……感謝こそすれ、BJ先生を恨むことなんてできるはずがないんだ。……でも……)」

彼ならば自分のこの悩みをなんとかしてくれると期待していたのも事実であった。
そしてその期待ももろくも崩れ去った今、彼が頼れる人物はもはやこの病院の中にいる医者しかいないのだ。

中山「(だが……もしも失敗したらどうするんだ?肉体改造に失敗し、二度とボールが蹴れない体になってしまうかもしれないんだぞ?)」

親からもらった大事な体を使いものにならないものにしてしまうかもしれないという恐怖。
もう一度フィールドに戻り、一流の選手として友と共にボールを蹴りたいという欲望。
次々と海外遠征を成功させ、プロへの階段を順調に登り続けているチームメイトたちへの嫉妬。
平均より少し背が高いだけという中山の平凡な体に、泣き出したいくらいの負の感情が凝縮していく。

そして……そのとき扉は開かれた。自分の手で扉を開けたのか、それとも勝手に開いたのかは覚えてはいない。
だが、その先の見えない闇の中のトンネルの奥に僅かに見える小さな光は、
絶望に打ちひしがれる中山にとっての唯一の希望に思えたのである。

中山「(病院にしては随分薄暗くて湿気があるところだなぁ。それに医者の姿も見えない……)」

ぽん。


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0ch BBS 2007-01-24