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【暗黒から】ファイアーモリブレム30【英雄へ】


[541]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/05/12(木) 20:39:33 ID:???
翼は足を伸ばしてくるシュナイダーの動きをしっかりと目で捉えながら、
今まで自分がサッカーに捧げてきた信念を力に変えてボールを蹴った。



『その力』が自分に何故備わっていたのかに気付かされたのは
サンパウロを離れセリエAのレッチェへと移籍したばかりの頃だった。

翼「(これは……!)」

どれだけ走っても、どれだけ負担を与えても決して朽ちることなく体が動く。
幼い頃から一緒にサッカーで遊ぶ友だちを見つけられず、たった一人でボールを蹴り続けてきた翼にとっては
これまで唯一と言っても良い心を通わせた本当の『トモダチ』と半永久的に共にいられる新たな力に驚きこそすれ喜びでいっぱいだった。
この自分の体質の変化を誰よりも早く伝えたかった男がいた。

それは彼に一緒にサッカーが出来る『トモダチ』をあてがってくれた恩師。
何よりもサッカーの楽しさ、素晴らしさを心の奥深くに叩き込んでくれたあの男に伝えたかった。

翼「(ロベルト……!)」

だが、その日を境にロベルトは翼の前から姿を消した。
ブラジルユースの監督としてワールドユース大会に出場することが決まったらしく
しばらくは翼と一緒にいることができないと書置きを残し、一人ブラジルへと戻っていってしまったのである。

翼「(俺ははじめのうちは仕方が無いことだと思っていた。
  いくら俺とロベルトの間柄と言っても勝負に関しては真剣に取り組みたい。
  敵チームになってしまった以上、一定の距離を開けることは当然なんだと俺も最初は思っていた)」

だが、ロベルトの残した書置きの内容を見て、翼は途方にくれてしまった。
それはこれまで彼を人生の師とまで仰ぎ、尊敬してきた思いを一瞬で裏返しにさせてしまうほどだった。


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