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【暗黒から】ファイアーモリブレム30【英雄へ】
[863]モリブレム ◆RK7RVcZMX2
:2011/05/22(日) 17:17:25 ID:???
だが。どれだけ自分の古い記憶をよびさまそうとしてもそのキッカケの情景が浮かんでこない。
それはまるで予め自分が彼らをひどく憎むように仕向けられたかのような……
彼らが自分の存在の邪魔になると認識してしまうような歪んだ性格を与えられたかのような……
森崎「(……俺は……翼のことを憎みながら力をつけ、そしてここまでの選手へと成長した。
だけどそれは……本当に俺自身の意思によるものだったのか?
俺が翼や若林のことを嫌い、憎むことになった最初の原因が……俺は、俺は思い出せない……!?)」
翼「ナイスセーブだ森崎!後は俺に任せてくれ!」
突然自分の頭に飛び込んできた声に、森崎は我を取り戻して前を見る。
前線に上がってきた翼がこの位置までわざわざ戻り、森崎からボールを受け取ろうとしているのだ。
森崎「いけェ翼!後数分だ!絶対に相手にボールを奪われるんじゃないぞ!」
翼「ああ!もう誰にも渡さない!だってボールは俺の友達だから!!」
その笑顔は相変わらずヘラヘラとした爽やかさと間抜けさを足して割ったようなものだった。
だが、あの顔をしたときの翼は誰よりも強いことを森崎は知っている。だから彼にボールを託すことに躊躇しなかったのだろう。
森崎「(……初めから素直にそうしていれば……俺だってお前や若林のことを嫌いにならずに……)」
ブラジルゴールを目指しドリブルで中央突破していく翼の背中を眺めながら、
森崎はこのやり場のない奇妙な苛立ちをぎゅっと拳を握りしめることで吐き捨てるのだった。
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