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【弟くんの】キャプテンEDIT31【初陣】


[756]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/05/07(土) 05:30:04 ID:???
大前(菱野さん。俺のことで、こんなにも思いつめていたなんて……)

そう自戒する大前。
彼女の吐露した不安は、見えない将来に根差したものだ。
それはこれからの人生を大前と共に歩んで行きたいという思いの裏返し。
ならば、それを拭いされるだけの力を持ったものも、自分の未来を懸けた言葉だけだろう。

大前(考えるべき時が来たんだな……菱野さんと、恋人になれて嬉しいってだけじゃなくて。
彼女とどういう道を歩んで、どういう場所に辿り着くか。それをハッキリと明らかにしなきゃいけない)

……長い沈黙が、二人の間に流れた。
黄昏時の道に人影は無い。
いつもの帰り道だったはずが、そこはいつの間にか二人のこれからに向かう道に変わっていた。

菱野「ごめんなさい、急にこんなことを言って……」

大前「菱野さん――」

細い肩を抱く手に、一層の力を込めた。

菱野「は、はいっ!?」

大前「――俺、まだハッキリと将来のことは決められない。自分がどれ程の選手になったのか? その答えが出るのは来月だ。
今ここで、君の不安を全部スッキリさせられるような言葉も言えない。でも、一個だけ分かっていることがあるっ!」

菱野「あ、あの?」

先程とは打って変わって、菱野の方が戸惑いに目を瞬かせる。
大前の言わんとすることが分からない、という表情だった。


0ch BBS 2007-01-24