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【決勝の】Another-C_5【先にあるもの】
[310]アナカン ◆lphnIgLpHU
:2011/05/29(日) 19:52:36 ID:???
ミハエル「フフン…キミはそうではないと言うのですカ……?」
三杉「僕達は…最初から何か通じ合うものがあった筈だ…!!」
力なく笑うミハエルに対し、三杉は力強く言い切った。
赤面するようなバカバカしい思い込みかも知れない話だったが…それでも言い切った。
三杉「嫌悪を抱いて、敵視して…ぶつかり合うのに時間も手順もいらなかった…そうじゃないか?
才能だけでなくパーソナリティーにも感じあった…違うか?」
教会で初めて顔を合わせた時の敵意と畏怖を思い出した。
彼から憎まれる理由は解らなかったが…それ以上に三杉は彼を嫌いにはなれなかった。
むしろ好意を抱いていたと言える。 その理由さえ今も判ってはいない。
ただ三杉の口からは、関を切ったように言葉が流れ出ていった。
三杉「僕にとって、君と戦ったユヴェントス戦は初めて試合に出た時のように楽しかった。
君にとってもそうであった筈だ。 そうでなければ…。」
これ以上は言葉が出なかった。
そう…どんなに理由付けしたところで、どんなに状況に流されていたって…
闘う二人にとって思う事は一つ、シンプルなただ一つ『こいつに勝ちたい、負けたくない』である。
そんな原初の感覚が、ミハエルとの勝負でだけは感じられたのだ。
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0ch BBS 2007-01-24