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1- レス

【決勝の】Another-C_5【先にあるもの】


[546]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/06/14(火) 15:08:14 ID:???

バティン(元々は信念なんてご大層なモンじゃなかった・・・只の反発だったんだ。
      ファン・ディアス・・・ファンタジスタだけを有り難がる母国のサッカーに対して・・・
      そして祭り上げられて調子に乗り続けたディアスの奴に対してな。
      そんな無軌道な思いに、道筋を立てて導いてくれたのがアンザーニ監督だった。
      今では確信を持っている・・・ディアスのディアスによるディアスの為のチームじゃ勝てん。)

今日のフィオレンティーナvsパルマは、そんなバティンの哲学対する一つの回答に成り得る試合だった。
本当ならば自身がこの場に立ち、自身でその事を証明してみせたかった。
運命という物が決まっているとしたら、バティンはその形無き物に恨み言を聞かせたい気分だった。

バティン(だが、今オレに出来るのはこの闘いの結果を見届ける事・・・
      そしてイタリアで学んだモダンサッカーを新監督に訴え、Wトーナメントに繋げてみせる。)

母国アルゼンチンのサッカーを変えたいと・・・ある意味三杉と同じ視点に立つバティン。
もしも彼が、今もフィオレンティーナに所属していたら・・・三杉にとって最大の理解者に成り得ただろう。
しかしその仮定に意味はない。 彼は彼のやり方でサッカーの歴史に挑まなくてはならないのだ。

バティン「ふぅ・・・試合開始が待ち遠しいな。」  オ-イ・・・

チラリと腕時計に目を通し、予定時刻まであとどれくらいかを確かめた。
まだ選手入場までも20分程の時間が空いているようだ。

バティン「はぁっ・・・クソッ、オレも試合してえなぁ。」 「オーイ」

物思いに耽り集中していたバティンだったが、ここで雑音に気がついた。
さっきから薄っすらと耳に入っていた『オーイ』という呼び声。
誰を呼んでいる声かは知らないが、何故だか彼の神経を逆撫でる音を奏でていた。
思わずバティンは声の方向に対して文句を放ったが、その直後に後悔する事となった。



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