【皇帝の】キャプテン森崎42【逆襲】

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【皇帝の】キャプテン森崎42【逆襲】

[178]2 ◆vD5srW.8hU ：2011/06/23(木) 10:14:54.41 ID:wmieafK+
数分後、審判が疲れた表情で代わりのボールを持って来いと副審に合図した時もまだ静寂は破られていなかった。

ドイツサポーター「雷神だ…」「え？」

一人のドイツユースサポーターがポツリと呟くまでは。

ドイツサポーター「あれは雷神だよ！トールなんだよ！」「そ、そうか！あの神話の！」
「あの巨体とあの剛力によって振り下ろした拳！あの落雷の様な音で割れたボール！」
「ミューラーは現代に蘇ったトールの化身だ！」「デューター・”トール”・ミューラーだ！！」
『ミューラー！！雷神！！ミューラー！！雷神！！ミューラー！！雷神！！』

ミューラーの師匠「（ふん、雷神か。大衆受けしそうな称号じゃ）」

たちまちそれは全てのドイツユースサポーターに広まった。トールとはドイツにも色濃く伝わる
北欧神話の中の神であり、雷を司り巨大な槌を振り回す大男として描かれている。
それが今人間の物とは思えないプレイを見せたミューラーの姿と重なったのだ。

放送「こ、これは…ドイツのサポーター達から怒涛のコールが起きています！
たった今…し、信じがたい事にボールを拳で破裂させてしまったミューラーくんの雄姿と怪力を
北欧神話のトールになぞらえ、雷神の称号を与えた様です！い、言い得て妙かも知れません！」

ミューラー本人は特にそんな狙いは無かったが、この日から彼の数ある称号の中に”雷神”が加わった。

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