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【ロリっこ】幻想のポイズン52【ぱらだいす】


[136]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/05/29(日) 02:36:05 ID:???
そして、ゴール前に上がっていたツートップの内、諏訪子が敵の陣形を見てボールを要求。
ボールを持っていたコンティは前半最初のシュートがまるで通用しなかった事を思い出し、一瞬迷うのだが……。
諏訪子の表情を見て、何か考えがある事を察知しセンタリングを上げ。
諏訪子はこれに当然のように合わせて飛び上がり、フランスDF陣もまた慌ててクリアーに向かう。
その中にはフランのマークについていたこいしの姿もあったのだが……。

びょいーんっ! バッ! ババッ!!

ブラボー「ブラボークリアーッ!!」
ドゴール「く、くそっ! まるで届かない!?」
こいし「(シュートコースを狭めるくらいは出来る! そう簡単に撃たせるもんか!)」
諏訪子「(よし、釣られた!)そら撃て! お前さんのボールだよッ!!」
こいし「なっ……ええっ!?」

誰もがヘディングに行くと思っていた場面で、しかし、諏訪子はボールを横へと弾いた。
こいしが目を丸くする一方で、諏訪子は計画通りだと言わんばかりに笑み、ボールの行方を見守る。
そう、誰よりも高く飛べる諏訪子がハーフタイムに入る直前に考えた、フランへとボールを渡らせる策。
それは諏訪子自身が自ら楔となり、高い位置からパスをしてフランに渡すポストプレイを行うというものであった。

バッ!!

フラン「うふふ……ここまでずっと我慢したんだもん! 思い切りやっちゃって……イ イ ヨ ネ?」
さとり「!!」

諏訪子の出したパスには空中でフランドールが合わせるように飛び上がり、ヘディングの構えを見せる。
前半一向にシュートチャンスが巡ってこなかった事へのイラつき。
そして、内から噴き出してくる狂気と目の前のものをただぶち壊したいという純粋な破壊衝動。
それらを一点に込めた、今大会間違いなくトップレベルのシュートが繰り出される。


0ch BBS 2007-01-24