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【ロリっこ】幻想のポイズン52【ぱらだいす】
[154]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To
:2011/05/30(月) 02:16:55 ID:???
フラン「は……はぁ!?」
諏訪子「……ノーゴール……だって?」
映姫「………………」
後半20分、ようやく待望の先取点を上げられたと喜んでいたイタリアJrユースをどん底に突き落とすかのような審判の裁定。
これには諏訪子をはじめ、イタリアのメンバーの多くが愕然とし……。
フランもまた、自身が得点出来なかった事を悔しがってはいたものの、
それでも自分のチームが折角取った得点を無効にされる事もまた嫌なのか、一瞬にして表情に怒気を含ませ……。
しかし、それを即座に察知した映姫がフランドールを抑え、口に手を当てて喋れないようにする。
フラン「むぐぐっ!? も、もがもがが!?」
映姫「落ち着きなさい、フランドール=スカーレット。 審判への暴行、暴言は有罪です。
……退場したいのですか?」
フラン「もがががが!! むがーっ!!!」
映姫「……審判の判定は絶対ですよ。 それに文句を言うなど、あまりにも烏滸がましい事です。
よいですか、フランドール=スカーレット。 このサッカーという競技において、フィールドに立つ以上。
法の管理者は審判であり、我らはそれに服従をするしかないのです。 それが法なのです」
諏訪子「あーうー……しかし納得行かんのは確かだよ、閻魔。 まあ、私はそこのと違って暴れるつもりはないけどさ」
フラン「むがー!! もがもがむぐぅ!」
映姫「……審判が白と言えば白。 黒と言えば、黒なのです。 納得出来る、出来ないではいけません。
しなければならないのです! それが法なのです!」
諏訪子「(あーうー……本当、杓子定規みたいに堅いやつだねぇ……)」
映姫「……まぁ、彼はいずれ地獄に落ちる運命にあるでしょうけれどね。 因果応報、罪は必ず罰となって帰ってきますから」
諏訪子「(……って、やっぱり恨んでるじゃん!?)」
幻想郷を担当する地獄の閻魔様である四季映姫=ヤマザナドゥ。
幻想郷きっての堅物であり常識人であり正義の番人である彼女は――しかし、この審判の裁定に不服申し立てなどは一切しなかった。
何故ならば今この場にいる彼女は閻魔である四季映姫ではなく、サッカー選手四季映姫。
一介の選手に過ぎない自身が法の番人である審判に背く事は、すなわち彼女の道徳に反している事なのであった。
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0ch BBS 2007-01-24