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【ロリっこ】幻想のポイズン52【ぱらだいす】
[178]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To
:2011/06/01(水) 03:13:59 ID:???
こいし「どうしてみんな……練習通りにやってくれないの!?」
ボッシ「コ、コイシ…………」
こいしの絶叫が通路にこだまし、それを聞いて一同は体をびくりと震わせた。
練習通りに何故しないのか――どうして、練習のように動いてくれないのか。
こいしが悲しみ、悔しがっていたのは、ボッシ達のようなフランスの主柱と呼ばれる選手以外の選手が、
今日の試合でまるで練習の成果を見せる事が出来なかった事に対してだったのである。
こいし「イッチーはドリブルばっかりするし!」
ジョルジュ「………………」
自らを大陸一と自称するジョルジュ――こいしにイッチーというニックネームをつけられた彼は、
今日の試合ではボールキープを主に担当していた。
しかし、そんな彼のキープはイタリア守備陣にあっさりと阻まれていた。
こいし「キャプテンはブロックにもいかないッ!!」
ブラボー「………………」
DFであるブラボーは、何故かキャプテンという渾名をつけられていた。
そして、そんな彼は今日の試合、殆ど案山子のようにしてゴール前で突っ立っているだけだった。
練習の成果を見せるどころか、まともなプレイすらしていなかったのである。
こいし「他のみんなだってそうだよ! フェっくんは守備に走って攻めないし、DFの皆はバラバラに動くばっかりだよ!!
どうして練習通りにしてくれないの!? どうしてよ!?」
ボッシ「……………………」
大粒の涙を流しながら、こいしはフランスメンバーを糾弾する。
フランスのメンバーたちは、自分たちがどこのチームよりも練習量では上回っていると信じていた。
そして、それは実際にその通りだろうと、監督ですらも肯定をしている。
派遣選手であるさとりやこいしのコーチングと、強くありたいと願ったフランスメンバーの懸命の努力により。
フランスメンバーは、かつてからは考えられない程にまで成長を遂げていた……はずなのだ。
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0ch BBS 2007-01-24