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【ロリっこ】幻想のポイズン52【ぱらだいす】


[83]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/05/26(木) 23:26:29 ID:???
一方、フィールドに出ていた当のチーム――イタリアJrユースとフランスJrユースの面々はといえば。
前者はこのアウェー気味な空気に充てられたのか、少しばかり萎縮をしながら……。
それでもキャプテンであるヘルナンデスは威風堂々とした態度で先頭に立ちながら、入場。
フランスJrユースもキャプテンであるピエールは期待のこもった声援を受けて真剣な面持ちをしながら整列をするのだが……。
しかし、こちらもこちらで一部の選手たちはこの声援に逆にプレッシャーを受けたかのように緊張した面持ちでいるのだった。

ボッシ「あわわわ……な、なんて数のサポーターたちだ……」
ブラボー「ブラボー……おお、ブラボー……」
ピエール「(戦う前からこれか……試合が始まり、集中すれば落ち着いてくれると思いたいが……)」
映姫「(自身に自信を持てないのも罪ならば、自信を与えてやれないというのもまた罪。
    彼らは果たしてこの試合で贖罪する事が出来るのでしょうかね……)」

あからさまに硬くなるチームメイトを見て、その表情に不安をあらわにするピエール。
それを見ながら、イタリアJrユースDF――四季映姫は目を細めつつも彼らの今後を考え……。
しかし、すぐに首を振ってアレは敵チームなのだと自身に言い含める。

こいし「久しぶり〜、フラン。 そういえばサッカーで試合をするのは初めてだっけ?」
フラン「そうだねー。 うふふ……こいしやこいしのお姉さまが相手でも手加減はできないから、覚悟してね?」
こいし「……うん(それはこっちのセリフだけどね)」

地底に住まう古明地こいしと、紅魔館に住まうフランドール=スカーレット。
一見すればまるで接点がないように思える彼女らは、しかし、博麗神社の宴会の席で偶然出会い。
今は命蓮寺にいるぬえと共に、意気投合をしていた間柄であった。
だが親友と戦う事に気負いを感じているかと言えば、両者にそういった様子は微塵もなく。
フランドールはこいしやさとりを相手に得点を量産する気に満ち満ちていたし、
こいしもまたフランドールにはそう簡単にやらせるつもりはないとばかりに闘志を燃やしていた。


0ch BBS 2007-01-24