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【第二次OGも】ライ滝第十六話【ヨロシク!】


[776]ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2011/07/26(火) 22:43:24 ID:???

明石「ん、どうした? なにか気になる事でもあったか?」

始(気になるも何も……)

闘破(一点集中が最適とか言ってた本人があんな事しちゃなぁ……)

 ちなみに明石が何をしていたかといえば――

明石「出来たぞ! これが俺の必殺ドリブル、マキシマムペネトレーションだ!」

明石「行くぞ! これがベンチからギリアムのパスを見ていて思いついた新しいパス技、クライマックスシュートだ!」
省21

[777]ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2011/07/26(火) 22:44:29 ID:???

 などといった事のあった三回戦の日から数日後。
 準決勝を翌日に控え、生田(仮)の選手達はミーティングの為に視聴覚室に集合していた。

滝「……」

光太郎「……」

始「……」

真司「……なんか空気がすっげえ重いんだけど」

大「次の対戦相手が相手だからね。俺達がまだいなかった頃だけど負けた相手って話だし」

士「やれやれ、揃いも揃って負けず嫌いな連中だぜ」

ユウスケ(士も相当なもんだと思うけど……)
省23

[778]ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2011/07/26(火) 22:45:31 ID:???

剣崎「あの試合から俺たちだって強くなったんだ」

ミライ「今度こそ勝って見せます!」

 初めての試合の相手にして唯一敗戦を喫した相手である鉄之城高校。
 選手達にとってはある意味で決勝戦以上に負けられない相手であるといえた。

矢的「うん、その意気だ。それじゃミーティングを始めよう。明日必ず勝つためにね」

 そう言うと矢的は一本のビデオテープを取り出す。
省33

[779]ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2011/07/26(火) 22:46:33 ID:???

 映し出された画面の中ではフカヒレヘアーに八重歯という中々に強烈な外見をした選手がキックオフと同時にボールを受け取っていた。
 この男こそ県内でも有数のテクニシャン、騎場拓馬である。

騎場「(四強やなんや言うても同じ学生、勝てん道理はないはずや)まずは挨拶代わりに一点、取らせてもらおうやないか!」

竜馬「なにっ!? なんて動きだ!」

 ボールを持った騎場は鉄之城高校のCFW竜馬を一跳びであっさりと抜き去り、敵陣へと切り込んでいった。
省37

[780]ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2011/07/26(火) 22:47:50 ID:???

ジロー「な、なにっ!? 同じ顔の人間が三人も!?」

明石「三つ子か。珍しいな」

滝「……いや、あれ同姓同名で外見もそっくりですけど他人の空似らしいですよ。嘘みたいな話ですけど」

 よく見ると細部は違うものの、パッと見では殆ど判別不能な外見の兜甲児×3は息の合ったプレイで徐々に包囲網を狭めて行く。

騎場「(ちぃっ、隙が見当たらん上にパスコースもしっかり潰されとる! 省39

[781]ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2011/07/26(火) 22:48:51 ID:???

甲児(K)「へへっ、見たか!」

甲児(真)「これが俺達三人の編み出した」

甲児(Z)「名付けてトリプルマジンガーパンチだぜ! 中央突破は諦めな!」

騎場「なんやとぉ!」

 勝ち誇る甲児達からボールを奪い返そうと飛びかかる騎場だったが、それよりも早く甲児はサイドのデュークにパスを出す。

デューク「やったな甲児君、後は任せてくれ! ダイザー、ゴー!」

本条SH「うぎゃあ〜!」
本条SB「ほげぶっ!」
省25

[782]ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2011/07/26(火) 22:49:54 ID:???

剣崎「剣鉄也の奴は相変わらずの実力みたいだな」

茂「面白ぇ、それでこそ止め甲斐があるってもんよ」

光太郎(お前が本来の実力を出せれば今のシュートも止められるはずだ。頼むぞ、茂!)

 こうして前半早々に先制した鉄之城はその後も試合を優位に進めた。
 逆に本条は頼みの綱である騎場が甲児達の前に思うように攻撃が出来ず、
ガチガチに守りを固めて鉄之城の猛攻を必死に耐え凌ぐのが精一杯となる。 省32

[783]ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2011/07/26(火) 22:50:55 ID:???

 そして後半も前半と同様、鉄之城が本条を攻め立てる展開が続く。

本条DFA「ゼェゼェ……」

本条DFB「い、いつまで守り続けなきゃならなんだ……」

 通常、攻めるよりも守る側の方が心身共に疲労は早いものである。
 後半も折り返しに差しかかると目に見えて本条の選手達の動きは鈍り始めていた。
 無論それを見逃す鉄之城ではない。

竜馬「チェックが甘くなった、行けるぞ! ゲッタァービィーム!」

鉄也「バックスピンキック!」
省20

[784]ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2011/07/26(火) 22:52:12 ID:???

本条MFA「よ、4-0……」

郷間「畜生!まるで歯が立たねぇ!」

本条DFA「やっぱり騎場が入ったくらいで俺達が予選突破なんて出来るわけがなかったんだ……」

 こうして試合の趨勢も決した試合終盤、本条の選手達はほぼ試合を投げていた。ただ一人の男を除いて。

騎場(クソッタレ! あのブロックを抜ける強烈なミドルを打てる奴が……アイツがおれば……
   ……って、何考えてるんや俺は。ない物ねだりをしたってしゃあないやろ阿呆! 省33

[785]ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2011/07/26(火) 22:53:12 ID:???

騎場「今俺の邪魔したら怪我しても知らんぞ! どけやこのアホンダラァッ!!」

甲児×3「「「うわあぁ〜っ!?」」」

 フィジカルで甲児達に劣る騎場だったが、何としても点を取ろうという気迫のドリブルの末に三人を押しのけ突破に成功したのだ。

騎場「次はお前らや! どけぇ!」

剣児「なにィ、無茶苦茶速ぇ!?」

弁慶「目で追うのがやっとじゃい……」

 そのまま騎場は風のように残ったDFを横を潜り抜け、

騎場「これで……終いや!」
省13


0ch BBS 2007-01-24