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【2年目に】城山正の挑戦22【続く】
[205]城山正 ◆2veE6wGXw2
:2011/07/13(水) 01:58:03 ID:vPTv1kak
軽く蹴られたボールはワンバウンドして、丁度正美がトラップしやすい高さに弾む。
正美「よっ、と。はいっ!」
そのボールを胸で蹴りやすい高さに調整するとボレーの要領で蹴り返す。
白鳥でさえトラップに苦労する威力のボールを正吾は難なくトラップすると、今度はやや強めに蹴り返す。
正美「わっ!?ととと……」
今度のボールもどうにかトラップし、兄へ蹴り返す。
だが、慌てたキックはミートポイントを外れ、力のない山なりのボールとなってしまう。
その感触は先日の試合の最後のシュートを思い返させる。
正美「あ。あ、あああぁぁぁ……っっ!!」
顔を覆ってうずくまる妹に兄が駆け寄る。
正吾「ど、どうした!?突然……」
正美「わ、私、……しゅ、シュート。き、決められなかった。みんなが、みんなが最後につないでくれたのに……。
ちゃんと決められてたら……っっ!!」
えぐえぐと泣きじゃくる妹をしばらく呆然と眺めていた兄だったが、ポンと頭に手を置き
正吾「同点になってたな。でも勝てたかはわからない。勝てたかもしれないし、やっぱり勝てなかったかもしれない」
そのまま正美の頭をわしゃわしゃと撫で言葉を続ける。
正吾「オレが5年生だった頃は、ベンチにも入れなかった。
6年になっても新田と一条が中心のチームでいるだけのレギュラーだった」
正美「……お兄ちゃん」
学校で世話をしてきた兎のように真っ赤な目をして兄を見上げる正美。
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0ch BBS 2007-01-24