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【2年目に】城山正の挑戦22【続く】


[213]城山正 ◆2veE6wGXw2 :2011/07/14(木) 02:05:18 ID:Fe6rbar2
正吾「正美はボールがくると慌てるから上手くいかないんだよ。
ひとつ呼吸をしてからボールに向かってみな。見えるようになるから。それっ」

そう行って高くボールを蹴り上げる。それを追って走り出そうとする正美を

正吾「待てっ!」
正美「!?」

犬のように制する兄と

正吾「よしっ!」
正美「わふっ!」

犬のように走り出す妹。

一瞬待たされ、その間ボールをじっと見つめたお陰か、落下したボールがどちらに弾むか予想がついた。
かなり強い回転がかかっていたがそれにあわせる様にインサイドを使い吸い付かせるようにトラップする。

正美「出来たっ!出来たよお兄ちゃん!」
正吾「な?できたろ。その感覚を忘れないうちに身体に覚えこませるんだ。次行くぞ!」
正美「はいっ!」

正吾が妹に教えたのはいわゆる後の先である。
小学生としては抜群の速度、技術、体幹を持つ正美なら、先を争ってボールを追うより、
一歩引いたところから状況を見極め、効果的な動きをした方がより効果的だと踏んだのだ。
実際、正吾自身もガムシャラにボールを追っていればよかった去年までとは違い、
今は自分が敵を味方を見極め、的確に指示を出し、動いて、動かさなければならない立場である。
キャプテンとなって1年かけてやっとその境地に立ち入った所だった。

正吾(オレがやっとわかりかけてきたのを、感覚だろうけど、できるようになるのはやっぱたいしたもんだ)

妹の上達を喜び、それを己をさらに高めるための糧として、正吾は全国へと挑むのだった。


0ch BBS 2007-01-24