【2年目に】城山正の挑戦２２【続く】

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【2年目に】城山正の挑戦２２【続く】

[241]城山正 ◆2veE6wGXw2 ：2011/07/16(土) 01:21:09 ID:HQI9iAGs
美津乃「ただいまー♪」

店の自動ドアが開き、美津乃が鼻歌交じりに帰ってくる。左手にはビニール袋を右手には紙袋を持っている。

城山「おかえり～。その顔は手応えあったか」
美津乃「へへ～。八百屋さんにおいしいトマトもらっちゃった。シロちゃんにもあげるね」

ずいっとビニール袋を城山に突き出す。中にはよく熟れたトマトが５、６個入っている。

城山「ほう。うまそうじゃん。で、そっちの紙袋は？」
美津乃「こっちは早売りのジャンプ。金曜に売ってるトコ知ってんだ。ないしょだけど」

さてお茶でも入れてゆるゆると読みましょうかという美津乃の気分に城山が水を差す。

城山「で、客引きはどうだったんだ？あれからお客さんほとんど来てないけど」
美津乃「！！……あ゛ぁぁぁぁぁっっっ！！！あうあうあうあうあうあう」

ジャンプを取り落とし、頭を抱えて悲鳴を上げる。

美津乃「そーだった。客引きに行ったんだった。
商店街通ったら八百屋のおじさんが、『美津乃ちゃんいいトマト入ったよ。もってきな』って、トマトくれて、
本屋さんの前通ったら、おばさんが、『美津乃ちゃん、例のアレ、入ってるよ。こっそり売ってあげるよ』ってジャンプ買って、
酒屋さんがビールの新商品が入ったからって、家に届けてくれるって聞いて、お肉屋さんでコロッケ買って食べて、
魚屋さんと最近の中日の調子についておしゃべりして、パン屋さんでコッペパンにピーナッツバター塗ってもらって、
電気屋さんで電池買って、レコード屋さんで、新譜のチェックしたら……忘れた」
城山「……店屋の娘でもないのに商店街とすごい密着ぶりだな。それはそれでスゴイな」
美津乃「……がっくし。せっかく水着も着て気合も入ってたのに」
城山「ま、そーゆー日もあるでしょ。トマト食べよう、トマト」
美津乃「……うん」

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0ch BBS 2007-01-24