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【2年目に】城山正の挑戦22【続く】


[382]城山正 ◆2veE6wGXw2 :2011/08/02(火) 02:56:23 ID:2KRxSpqY
最後に一人はぐれた城山は――

城山「う〜ん。なにも見えん。確かこっちの方に階段は見えてた……」

白い靄の中両手を突き出して前方を探りつつ、すり足でジリジリと進んでいた。
あらゆる事態に備えて、万全を期していたはずだったが、その左足の裏からふいに感触がなくなる。

城山「!!あ〜れ〜〜……」

情けない悲鳴を上げて自由落下の身となる城山。
しばらく上下も分からず空中を泳いでいたが、中身の質や量とは関係無く頭が下向きになり、血が上ったことで
意識がはっきりし、火事場のなんとやらを発揮する。

城山「うをわっ!あぶねっ!」

赤黒い染みになるまであと数メートルというところで飛行能力を思い出し、どうにか空中で体勢を整え無事に着地する。
振り仰ぐ雨雲の塔(仮称)ははるかに聳え立ち、自分が落下してきた場所にも飛び上がれそうに無い。

城山「……危なかったー。3階だから10メートルとして30ポイント位のダメージか危うく死ぬところだった」

メタなおびえ方をしてぶるりと身を震わせる城山。
しばらくの間呆然と雨雲の塔(仮称)を眺めていたが、他の仲間が落ちてくる様子は無い。

城山「はぐれちまったな、こりゃ。どうしたもんだか」

どっこらしょと手ごろな石に腰を降ろし、今後のみの降り方を思案する。


0ch BBS 2007-01-24