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【2年目に】城山正の挑戦22【続く】
[678]城山正 ◆2veE6wGXw2
:2011/09/16(金) 02:55:10 ID:vTFs5j+6
美津乃「新平。ちゅーにち戦見たくない?」
帰宅した姉がランドセルを机に放り投げるなり、聞いてくる。
新平「ちゅーにち?」
美津乃「そう。ちゅーにち。野球、野球」
新平「野球?みたーい」
まだルールも把握していなかったが父や姉とボールを投げあったり、バットで打ったりするのは楽しい。
そのことを思い出したオレは深く考えもせずに返事をした。
美津乃「よし。それじゃ今から見に行くよ」
新平「はーい」
こうして姉に手を引かれ幼いオレは南葛市から名古屋球場を目指して家を出たのだった。
そして日もとっぷりくれ、とっくに試合も始まった頃、オレ達姉弟はなぜか東京駅の駅員室で保護されていた。
中日戦を見ると息巻いていた姉は自信満々で名古屋まで子供料金の切符を2枚意気揚々と上りの列車に乗り込んだ。
その後東海道線を乗り継ぎに乗り継ぎ、終点の東京で降車客に押し流され、だだっ広い駅の構内をさ迷っているところを
駅員に保護されたのだった。
そして今でも覚えているのは新幹線に乗って迎えに来た両親が子供達を抱きしめながら、なんでこんなことしたの。
といった言葉に対して姉が言った台詞。
美津乃「新平が野球見たいって言ったから……。だから美津乃、がんばったの……」
母「新平!お姉ちゃんを困らせちゃ駄目じゃないの……」
新平「…………」
開いた口が塞がらなかった。
帰る道すがら他にも色々怒られたり、泣かれたりしたのは既に朧な記憶になってしまったが、
それだけは今でもはっきりと覚えている。
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0ch BBS 2007-01-24