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1- レス

【第七小隊】ファイアーモリブレム32【育成中】


[20]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/01(金) 21:37:38 ID:???
森崎「へっ、なんてったって俺が指導しているんだ。当然じゃないか。
   ……といっても、実は部隊の編成や指揮などはあいつらに自主的に任せてるんだ。
   あいつらの飲み込みの速さは相当なものだ。俺がわざわざ先頭に立たなくとも
   進んで何かを学び、覚え、吸収しようとしている。成長の速さに驚くばかりだ」

マルス「…成長、か。僕も君と一緒に戦ううちに、多くの技を覚え、知識をつけてきた。
    きっと君は多くの人を育て、前に進ませる…そんな不思議な力があるんだろうね。正直羨ましいよ」

森崎「俺から言わせれば、マルスの人の信頼を勝ち取り続ける力のほうが羨ましいぜ。
   ……俺のいた世界じゃ、信頼なんてものはそれこそ何気ない会話の一つで結ばれたり崩れたりする。
   元から実力のなかった俺は、多くの信頼を勝ち取るためなりふり構わず行動していた。
   思い返せば、人として間違っていることも……平気でな」

それが立場の低い自分が成り上がるための手段とはいえ、森崎は過去の自分の行動に恐怖していた。
ワールドユース決勝戦後。自分の生き写しのような姿の青年の浮かべた悪魔のような笑いを
真正面から見たことでその気持ちははっきりとした形になっていく。

森崎「そうでもしなけりゃ……どうしようもなかったんだ。そうでも……しなけりゃ……」

マルス「…………」

森崎「ははっ、どうしていきなりこんな話ししてるんだろうな。
   マルスもこんな俺のイメージを汚すような話を聞いて気分悪くしただろ?」

自虐的な笑いを浮かべて、森崎は空に浮かぶ月の方へと視線を泳がせる。
もしかすれば、マルスならばこのもやもやとした気持ちに
何か答えを出してくれると期待していたのかも知れない。
自分が主役となるため、力あるものを貶め、その立場を奪ってきた自分の行いに対して。


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0ch BBS 2007-01-24