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【第七小隊】ファイアーモリブレム32【育成中】
[25]モリブレム ◆RK7RVcZMX2
:2011/07/01(金) 22:29:09 ID:???
森崎「そ、そうさ。あいつらは昔から自分の力を誇示して、俺みたいな立場の弱い者を鼻にかけては……」
マルス「でも、君が今後悔しているということは……君はその彼の良さを知っている。そうなんじゃないかな?」
森崎「あいつらの……良さ。翼や若林の……良さ……」
そうだ。若林は怪我で出られない自分の代わりに俺に熱心に指導してくれたし
翼はボールはトモダチだ。勇気を出してボールに飛びつくことを体を張って教えて……
森崎「ち……違う!あいつらはそんなことはしてくれない!するものか!」
自分の理想と記憶の食い違いに頭が混乱してくる。
いや、どちらの姿が自分の理想なのか、記憶なのかすらも判断ができかねていた。
森崎「(翼や若林は……いつも自己中心的で俺たちを見下していた。そうじゃないのか!
だから俺はあいつらを蹴落そうと……いや、俺でも蹴落せると思ったんじゃないか!)」
あの二人が性格的に歪んでいるからこそ。自分が彼らに成り代われるチャンスがあると信じた。
だってそうだろう?もしもサッカーの実力が高いだけじゃなく、性格まで綺麗なままだったら
それこそ世界がひっくり返りでもしない限り、俺のような存在は対等に並べるわけ無いじゃないか。
森崎「え…?」
そこまで考えて森崎の思考は止まった。今の自分はいったい何を考えているのだろうか。
自分が人道に外れた裏工作をしてまでようやく掴んだキャプテンという座は
翼や若林が愚劣にまみれた、周囲から反感を呼ぶ性格という前提があってこそのものだというのか。
森崎「(そんなことない。俺は…俺はなるべくしてなったんだ。キャプテンに……キャプテン森崎に!)」
マルス「森崎……今さらだけど、自分の過去を僕に話してくれてありがとう。
たとえどんな過去を持っていようと、僕は今の森崎を見ている」
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0ch BBS 2007-01-24