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【第七小隊】ファイアーモリブレム32【育成中】
[273]モリブレム ◆RK7RVcZMX2
:2011/07/16(土) 19:20:00 ID:???
村人たちを魔の手から救ったその青年は青色のフードを取ると笑みを作った。
アリティア貴族の子ながら優れた魔道の才能を見込まれ、暗黒戦争後も
魔法都市カダインにてさらなる魔道の修行に励んでいた緑髪の風のような爽やかな青年がそこにいた。
マリク「ただいま。やっぱり故郷の風が一番落ち着きますね」
山賊C「な、なんだ…!?いったい何が起こりやがったんだ!?」
仲間たちを魔法で発生した真空の刃で次々に失っていく山賊頭は狼狽えながら叫ぶ。
マリク「山賊か…なぜ平和になった矢先に彼らのようなものが…マルス様が知ったら悲しまれるだろうな」
平和になったはずの故郷を山賊に荒らされる惨状を目の当たりにしたマリクは憂いの言葉を呟く。
山賊C「その格好…魔道士か!?ちくしょう、この間の連中といい、俺たちゃ魔法は大っきらいなんだ!」
マリク「それはいい事を聞いた。おとなしく退散するならよし、そうでないのなら…!」
山賊D「お、おっとぉ!動くなァ!こっちには人質がいるんだぜ。
少しでも怪しい動きをしてみろ。この村の連中を皆殺しにしてやる!」
先ほどとは別の山賊たちが鈍く光る斧をちらつかせ、無力な村人たちを人質にとっていた。
いくらマリクの魔法といえども僅かでも詠唱を挟まなければ発動することは出来ない。
子供の頃に自分もこの村にはよく世話になっていたことがあるマリクは身動きがとれなくなってしまう。
マリク「……卑怯な!」
村人「ひ、ひひぃぃ〜〜〜っ!」
村人を盾にとりつつマリクの動きを牽制しながら、山賊頭はじりじりと後ずさりしていく。
山賊C「その通り。ぐへへ…いいかぁ動くなよ。一歩でも動くたびに人質一人の頭をたたき潰してやる!」
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0ch BBS 2007-01-24