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【第七小隊】ファイアーモリブレム32【育成中】


[32]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/01(金) 23:10:10 ID:???
気が狂ったような声を絞り出す大男を見て、中山は驚愕で体が固まる。
隣にいるバビントンは腰が抜け、バタバタと両足を必死に動かしていた。

山賊「ちくしょう…いきなり攻めこんできやがって。俺様たちのお宝を横取りしようってか!
   そんなふざけた野郎どもは生かしちゃおけねぇ!ここでブッ潰してやる!」

中山たちにまったく身に覚えのない恨み言を叫びながら、山賊は斧を振りあげて襲いかかってくる。
もうダメだ、おしまいだ。そう諦めて中山は目をつむった。だが、継ぎの瞬間――

山賊「ぎええぇぇあああぁぁ……」

ドサッ…

中山「な……なんだ…今のは…?」

山賊の悲鳴に驚いて目を開ける。そこには眉間を矢で貫かれ赤濡れた大男が倒れていた。
その側に立っていたのは自分が入団テストを受けたチームのマネージャーらしきつり目の少女である。
脇に担ぐ弓の弦を陽の光で煌めかせながら、その少女はゆっくりとこちらに近づき、そして口を尖らせ叫んだ。

クライネ「このゴミクズ!あんな奴にてこずって、アタシらの足を引っ張らないでよね」

中山「ゴ……ゴミ……?」

クライネ「そうよ。あんたらなんてゴミよゴミ。エレミア様の指示がなければろく統率した動きもできないんだもの。
     今だって私が助けてあげなかったらアンタなんて綺麗に三枚おろしにされてるところだったわ」

中山「三枚おろし…?」


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