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【第七小隊】ファイアーモリブレム32【育成中】


[36]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/02(土) 00:30:28 ID:???
なにも女の子にちやほやされたいからサッカーをやりたいというわけではない。
が、今の中山にとってはそんなほんの小さな欲望さえも残さず叶えたいと思ってしまうのだ。
そんな淡い考えに浸る中山だったが、ふと周囲に嫌な雰囲気を感じる。
それと同時に前に立っていたクライネが舌打ちをしながら弓に矢を番えていた。

クライネ「…ちっ、ゴミクズと話してたらいつのまにか囲まれてるじゃない。
     でも……これくらいの人数なら訳ないわ。さァ、行くわよ!」

くるんっ…しゅぱぁ!!バババババババッ!!

中山「(なっ……なんだこれはぁ!?)」

それはスケート選手が美しく回転するかのように、クライネはくるくると時計回りに回りながら次々と矢を放っていく。
そして周囲の山賊たちは次々と悲鳴をあげながら地面にひれ伏していくのだ。
そのすさまじい光景を目の当たりにした中山は息を飲み言葉を失った。

クライネ「ふう。ったく、手間かけさせるんじゃないわよ。この技は矢が擦れて手が痛いんだっての。
     私の玉のような柔肌が悲鳴を上げてるじゃない。……ちょっとアンタ」

中山「え?お、俺?」

クライネ「そう。アンタ。お礼を言えるだけの知能があるみたいだからゴミクズ呼ばわりはやめてあげるわ。
     私の道具袋を担ぎなさい。斧は振れなくても荷物持ちぐらいなら出来るでしょ?」

中山「(下手に逆らうと俺もあの弓で撃ちぬかれるかもしれん…ここはおとなしく従っておくか)
   ああ、任せてくれ。こう見えても俺は力には結構自信があるんだ」

上から目線で下等生物を眺めるような冷酷な目で睨まれながらも、
またも自分たちを山賊の驚異から救ってくれた事実は変わらないので、
中山はおとなしくぬのぶくろを背中に紐で括りつけると、クライネの後を歩いて行った。


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0ch BBS 2007-01-24