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【第七小隊】ファイアーモリブレム32【育成中】


[412]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/19(火) 23:23:56 ID:???
クリス「(私の……私のせいだ。私が調子にのって後ろを、ライアンを気に留めることが出来なかったから…!)」

やはり自分たちにはまだ早かったのだ。あの時森崎の最初の忠告通りにすぐに王宮に助けを呼んでいっていれば。
何が騎士の流儀だ。大事な仲間を守れない未熟な見習い騎士のくせに偉そうなことをほざいたものだ。

クリス「やめてぇ!ライアンを離して!お願い……お願いします…!」

山賊B「ああん?がっはっは!こいつは傑作だ。随分考えが甘い騎士さんだなぁ!」

山賊C「俺たちサムシアンに楯突いて五体満足でいられると思ってんのか?」

山賊D「それともなんだ?お嬢ちゃんが身代わりになるってのかい?いっひっひっひ…」

うなだれてぴくぴくと痙攣するだけのライアンの髪を掴みながら、下衆じみた笑いを浮かべる山賊たち。
ジロジロと品定めするような下品な目線を向けられ、クリスは怒りで顔を赤くする。

山賊B「まだまだやりあおうってんなら臨むところだぜ。まぁこの坊主は間違いなくここでくたばるだろうけどなぁ」

山賊C「あーあー可哀想に。まさか重騎士に守ってもらえずに死んじまうだなんて…」

クリス「………くっ………」

ライアン。前大戦で戦死した兄の遺志を継ぐべく新人兵士の門を叩いてきた健気な少年。
クリスは自分を慕ってくる彼のことを弟のように可愛がり、またライアンもクリスのことを姉のように慕っていた。
そんな彼をこのまま見捨てられるわけがない。クリスはゆっくりと立ち上がると槍をがらんと投げ捨てる。

クリス「……この部隊の隊長は私です。その子の代わりに…私を好きにしてください……」

ライアンを助けるためにはもうこうするしか無い。下手に歯向かえば間違いなくライアンは殺されてしまうだろう。
もはやクリスにはこんな山賊たちにこうもあっさり屈することになった自分の未熟さにひたすら絶望することしか出来なかった。


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0ch BBS 2007-01-24