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【敵味方問わず】幻想のポイズン53【白黒判定】


[46]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/07/07(木) 23:52:04 ID:???
バムッ! パシッ!

試合が再開されると、イタリア自慢のツートップの片割れ、諏訪子がボールを蹴り出し。
これを相方を務めるフランドールが持つ事となる。
このボールを一旦後ろへと預け、ツートップはゴール前へと急ぐというのがイタリアの黄金パターンだったのだが……。

フラン「………………」
諏訪子「あーうー……な、なにボーッと突っ立ってんの!? 早く後ろに……」
ヘルナンデス「あっ、ま、まずいっ!」
美鈴「あ……フ、フランドール様が!?」
パチュリー「……これはまずいわね」

しかし、フランドールはこのボールを持ったまま、一人俯き、微動だにしない。
これを見て、諏訪子はうろたえながらも早くボールを味方に渡すよう促すのだが……。
一方でフランドールをよく知る紅魔館組の美鈴とパチュリーは顔を顰めながら身震いし。
ヘルナンデスは頭を抱えながら、自らの失態について自省をする。
幻想郷Jrユースの攻撃陣に一手布石を置く事に注視をし過ぎていたヘルナンデスは、忘れてしまっていたのだ。
ここまで殆どボールを触れられず、フラストレーションが溜まりに溜まっていただろうフランドールのケアをする事を。

フラン「どうしてみんなわたしにボールをくれないの? わたしがきらいだから? わたしがこわいから?
    わたしはぼーるけりたいだけなのにだれもわたしにぱすくれないいじわるするの」
諏訪子「ゲッ!? ちょ、ちょい待てェー!! 誰も好き好んであんたにボールあげない訳じゃないよー!!」
フラン「みんなうそつくのうそつきうそつきうそつきうそつきうそつきうそつきうそつき。
    みんなみんなこわれちゃえばいいそうだこわそうこわしてこわしてこわしてこわして」
反町「!?」

ゾクッ……!!

フラン「つぶれちゃえ」

グワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!


0ch BBS 2007-01-24