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【敵味方問わず】幻想のポイズン53【白黒判定】


[634]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/07/31(日) 01:04:29 ID:???
ゴール前へと駆けるパルスィを見て、イタリアは当然のようにゴール前を固める。
積極的なプレスをかけても奪える算段は低く、とにかく多人数で勝負を仕掛けるしかない。
守備自慢であるイタリアにとっても、それだけパルスィのドリブルの技術は驚異であり……。
そのパルスィに唯一単独でも対抗出来うる映姫もまた、パルスィのドリブルゴールを警戒してパルスィに相対そうとするのだが……。

パルスィ「(……ここよ! オータムスカイズ……!)」
反町「え……!?」

ス……ダダダダダダダダダッ!!

映姫「そう、あなたは少し短絡的すぎる! 嫉妬に駆られ直情的にゴールを目指すなど、言語道断!
   罪には然るべき罰を! 罪には相応の報いを! 今、裁きを下して差し上げましょう!」
パルスィ「妬ましい……! 上から目線のその態度が妬ましい……!」

PAに入る寸前、パルスィは小さく反町へと目配せをしてから不敵に笑み……。
それから即座に四季映姫へと視線を戻してから、その瞳を緑に鈍く光らせながら突撃。
これを見て映姫、それにバサレロやゴルバテといった者たちは急いで取り囲みボールを奪おうとするのだが……。

ザザッ!

映姫「(よし、囲んだ! これなら例え橋姫といえど……)」
バサレロ「なっ!? エ、エイキさん! こいつ、ボールを……!」
映姫「は……? なっ!? ボールを……持ってない!?」
パルスィ「パルパルパルパル……今更気づいたの? お間抜けめ。
     ああ、妬ましい……私をそこまで浅はかな奴だと考える閻魔如きが妬ましい」

それは、パルスィならば絶対に突っ込んでくる筈だと思い込んでいた映姫の失態だったのか。
映姫たちがパルスィを取り囲むそれよりもずっと前に、パルスィはボールを既に手放していた。
それに気づかずにパルスィを取り囲んだ映姫たちは、パルスィにひきつけられる形となり。
結果、もっと警戒をすべきFWたちへのマークを薄くしてしまっていた。


0ch BBS 2007-01-24