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【敵味方問わず】幻想のポイズン53【白黒判定】


[710]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/10/12(水) 23:02:48 ID:???
こうして反町たちがイタリアJrユース最後の攻撃に備えていた頃、一方でそのイタリアJrユースはといえば。
キャプテンであるヘルナンデスのいるゴール前へと集まり、皆が皆沈痛な表情でヘルナンデスを見つめていた。
フランドールの退場という最悪なアクシデントはあったものの、それでもここまで10人で同点のまま耐え抜いてきたイタリアJrユース。
しかし、この土壇場――試合終了まで残すところ5分足らずという時間帯で勝ちこされてしまったのである。
時間帯的に考え、逆転をして幻想郷に勝利をするというのは不可能に近く。
同点に追いつく事もまた、難しいように思える。
だが、それでも……この状況に抗わざるを得ないのが、このチームを率いるキャプテン――ジノ=ヘルナンデスの役割であった。

ヘルナンデス「……すまない皆、今のはどうしてもやってはいけない得点だった」
トリノ「いや、今のは俺の責任だよ。 完全にあのドリブラーが突っ込んでくると思って、油断してマークを外してた……。
    フリーの状況から撃たれたんだ、さっきのはキーパーのヘルナンデスの責任なんかじゃない」
ゴルバテ「ああ、そうだな」
諏訪子「まあまあ、責任の擦り合いはそこまでにしておこうよ。 それで……どうする、ヘルナンデス君?
    もう時間も残ってないよ……?」
ヘルナンデス「ここから勝ち越すのは難しいが……同点には出来る。 当然、それを目指す。
       勝ち点0と勝ち点1の差は大きい。 ここで同点に出来れば、今後のグループリーグを戦う上で必ず有利になる」

フランドールが次戦のアルゼンチン戦に出場できない事を考えれば、今は勝ち点を少しでも稼いでおきたい。
最良はこの試合に勝利する事であったが、それも不可能となった今、同点を目指すというのは間違った考えでは決して無いだろう。
ヘルナンデスの冷静な……それでいて、しっかりと闘志の籠った言葉を聞き一同は悲しみに暮れていた顔を少しだけ綻ばせ。
それを見つつ、ヘルナンデスは先ほどから無言でスコアボードを見つめている映姫へと視線を移動させる。

ヘルナンデス「残り時間が少ない上、フランちゃんがいない以上……ここはエイキのロングシュートに頼るしかない。
       エイキ……頼めるね?」
映姫「………………」


0ch BBS 2007-01-24