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【敵味方問わず】幻想のポイズン53【白黒判定】


[882]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/10/19(水) 00:12:54 ID:???
自らが主役となるのではなく、あくまでも脇役に徹しながら主役をフォローする。
アラン=パスカルは地味な選手ではあるが……しかし、それを完璧なまでにやりきれる選手であった。

パチュリー「(それに、天才は天才を知る――八意永琳とファン=ディアスは、完全に互いを本能のレベルでわかりあっている。
       厄介……本当に、厄介。 彼らは1人1人で強いだけじゃない……全員合わせて、ひっくるめて……強い。
       アルゼンチン戦は……予想以上に点の取り合いになりそうね)」

その後、再びウルグアイのキックオフで試合は再開。
しかし、ウルグアイの士気は目に見えて落ち始めており、彼らのプレイは非常に散漫になっていた。
不幸中の幸いと言うべきなのは、ディアスに若干の疲れが見え始めていた事だろう。
前半僅か16分で何度もドリブル突破を仕掛け、シュートを2発撃ったのである。
体力の限界とは言わないが、それでもディアスにかかっていた負担は大きい。
故に、アルゼンチンは少しペース配分を考える試合運びとなる。
前半30分を過ぎるまで、嵐のような16分からは考えられない程静かなゲームとなるのだが……。

前半32分、ある程度落ち着いたディアスが相手陣内中盤でボールを奪い取り、反町の予想通りミラクルドライブで4点目を挙げ。
続く前半36分は永琳が奪ったボールをそのまま持ち込み、
幻想郷vsイタリア戦の決勝点を思い起こさせるようなスイッチをゴール前で披露。
このボールを受け取ったのは勿論ディアスであり、
ディアスはGKしかいなくなったゴールに突っ込みクリップジャンプでカノーバをかわし5点目。
41分、文の再三のサイドアタックからの攻撃が身を結び、
センタリングに合わせた勇儀が意地でゴールを決めウルグアイもようやく1点を返すも……。

前半が終わって、既に5−1。
ここから鬼たちが幾ら本気になろうとも、ウルグアイが試合をひっくり返せる未来が見えない。
観客たちの誰もがそう思うようなスコアをもって、両チームはハーフタイムに突入するのだった。

この時の両チームが纏う空気については、無論、天と地ほどの格差があったという。


0ch BBS 2007-01-24