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【敵味方問わず】幻想のポイズン53【白黒判定】
[886]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To
:2011/10/19(水) 01:27:59 ID:???
静葉「……私が開けるわ」
穣子「悪いわね姉さん」
静葉「弱っている貴方に開けさせようとした私が悪かったのよ。 ……ところで、妹紅たちは?」
穣子「あー……お姫様たちに報告だって出て行ったわ。 ただの過労で、なーんも問題は無いって」
静葉「そう」
妹紅たちの不在の理由を聞いた静葉は納得したように頷きつつ。
ペットボトルの蓋を開け、それを穣子に手渡しベッドの横に備え付けられたパイプ椅子に座る。
一方で、お茶を受け取った穣子はよほど喉が渇いていたのかそれをがぶがぶと飲み始める。
しばらくはそうやって、ただ穣子のお茶を飲みこむ音だけが室内に広がっていたのだが……。
静葉「ところで穣子……」
穣子「ん?」
静葉「さっきは誰を探していたの?」
穣子「ぶっ……!」
静葉「あら汚い」
不意に静葉が問いかけると、穣子は飲んでいたお茶を思いっきり吹き出し。
静葉はそれを微笑を浮かべたまま眺めつつ、ベッドのシーツに飛び散った液体をハンカチでトントンとやり始める。
穣子「べっ、別に誰も探してないわよ……」
静葉「そう? ……でも、薄情よねその人も。 穣子を心配して来てもくれないなんて……」
穣子「仕方ないじゃない、超がつくサッカー馬鹿なんだし」
静葉「……そう、超がつくサッカー馬鹿を探していたのね」
穣子「……図ったな姉さん」
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0ch BBS 2007-01-24