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【敵味方問わず】幻想のポイズン53【白黒判定】


[888]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/10/19(水) 01:30:25 ID:???
秋穣子は、世話好きである。
そして、姉の静葉に比較をすれば至ってフランクで人情家な性格の持ち主だった。
神として、常に周囲とある程度の間隔を持てる静葉とは違い、人との壁をあまり作るタイプではない。
彼と懇意になったのも、ある意味必然とも言えるのだが――。
それはやはり、神としてあまりいい行いではないと、彼女は本能の部分で知っている。

穣子「けど……やっぱり気になるじゃない。 ……私たちの近くにずっといる人間なんて、初めてでしょ。
   それに……やっぱ、私がついてないと何しでかすかわかったもんじゃないわ」
静葉「でも、それは貴方の役目ではない」
穣子「……………………わかってるわよ」
静葉「……人には人の、神には神の役割がある。 神と人とが近すぎるのは……やっぱり、大きな問題よ。
   貴方の持つ、その感情も……人に対して一柱の神が持つには多分に過ぎるものだわ。
   神は等しく、信仰をする者に徳を与える為に存在する。 それを違えば……」
穣子「……………………」

それは姉として、そして同じ神としての警告だった。
静葉は何も間違った事を言っていないし、それを否定するだけの根拠も理由も穣子は持ち合わせていない。
だから、無言で聞き……ぽすん、とベッドに横たわる。


0ch BBS 2007-01-24