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キャプテンブライト8
[562]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM
:2011/08/27(土) 03:43:34 ID:dI3NuAjA
シャア「だいたい女って優遇されてんだよ! 音姫ついてるらしいし」
ルナ「音姫…? 男子トイレのことは知りませんけど。そっちのほうが高性能なんじゃないんですか?
だって女子トイレのはそんなに音質良くないですよ。スピーカーはせいぜいBOSEだし」
シャア「……」
リカルド「……」
ルナ「…?」
シャア&リカルド「「ふざけんなぁぁああああ!!」」
ルナ「ひゃぁあああ!!」
ジオン側の最大の弱点。
それは突っ込み役が存在しないことである。
省11
[563]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM
:2011/08/27(土) 03:45:16 ID:dI3NuAjA
その部屋から立ち去ろうとするルナと、彼女の肩に手をかけるシャアと。
だが。
次の瞬間だった。
ルナが部屋のドアを開けると。
眼前に、一人の日系ブラジル人がいた。
当然の如く、全裸で。
完全な無表情。
濃い胸毛。
そして、彼が発する圧倒的な威圧感。
身動き一つせず、腰に手をやり仁王立ちしている。
前を隠そうともせず、むしろ、どことなく誇らしげに。それでいて無表情。
…ルナは、部屋のドアを閉めた。
[564]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM
:2011/08/27(土) 03:46:50 ID:dI3NuAjA
ルナ「……」
シャア「……」
ルナ「…少佐。今、外に…」
シャア「ああ、見た。あれはまさか、神なのか…?」
ルナ「夢、ですよね。きっと…。そう、これ、夢オチよ!」
シャア「じゃあルナ、もう一回ドア開けてみてくれ。俺は離れてるから」
ルナ「イヤですよ!!」
リカルド「少佐ー、ルナマリアさん、どうしたんです? 何かあったんですか?」
シャア「あ。…なあリカルド。ちょっとこのドア、開けてみてくれないか?」
リカルド「はぁ。構いませんが」
省12
[565]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM
:2011/08/27(土) 03:48:59 ID:dI3NuAjA
シャア「幻じゃ、ないんだよな…」
ルナ「ひょっとして私たち、一生、この部屋から出れないんじゃ…」
シャア「そ、そうだ。ブリッジから誰かに助けにきてもらえばいいんだ!」
ルナ「そうですね! ブリッジ! 敵(?)の侵入があります! 索敵班は何をしているの!?」
スピーカーからは、冷静な声が返ってくる。
ハイネ『安心しろ。正体不明で全裸の男を発見したが、全力で見逃した』
シャア「ふざけんな!! ハイネ、助けろ!! 緊急事態だ!!」
省21
[566]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM
:2011/08/27(土) 03:51:07 ID:dI3NuAjA
シャア「る、ルナ、お前がなんとかしろ!」
ルナ「いやですよ!! なんで私が!!」
シャア「選択肢でお前が選ばれただろうが!!」
ルナ「絶対、政府の陰謀とかよ!! 不意打ちすぎるでしょ!」
シャア「お前が脱がないから、話も進まないし、こんな事態になってるんだろうが!」
ルナ「私の責任じゃないわ!!」
リカルド「でも。もしかして。『ルナマリア』『全裸』ってキーワードをなんとかすれば…」
シャア「そう、そうだよな!! そうすれば!」
省33
[567]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM
:2011/08/27(土) 03:52:37 ID:dI3NuAjA
一向に話が進まないかに思えたが。助けは、突然やってきた。
例のドアが開いて、ごく自然に、ガルマが部屋に入ってきたのだ。
ガルマ「……。どうしたんだ?」
シャア「が、ガルマ!? ガルマぁぁあああ!!」
ルナ「た、助かったんですね、私たち!!」
リカルド「良かった…。あ、ところでガルマ様。部屋の外に、その、変なヤツはいませんでした?」
ガルマ「いや? 別に。ん…毛? 胸毛っぽいのが落ちてるが…」
ルナ「(やっぱり、夢じゃなかったんだ…)」
省20
[568]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM
:2011/08/27(土) 03:54:27 ID:dI3NuAjA
ルナ「ふぅ…」
シャア「……」
リカルド「……」
ルナ「…なんですか?」
シャア「急いでくれないか?」
ルナ「え?」
シャア「まだ『ルナマリア』も『全裸』も、どっちも解決してないだろうが!!」
リカルド「このままじゃ、またこの部屋に閉じ込められますよ!!」
ルナ「え? えぇえ!? わ、わかりました。わかりましたよ! 部屋でシャワー浴びてきますから!」
シャア「頼むぞ」
ルナ「覗かないでくださいね」
シャア「ああ。興味ないし」
ルナ「(……)」
省9
[569]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM
:2011/08/27(土) 03:56:39 ID:dI3NuAjA
急いで鍵を閉めて。
バスルームに入って。
無造作にニーソックスを脱いで。
ピンク色のミニスカ改造軍服を脱いで。
ルナ「あ、れ…?」
そこで始めて気がついた。
自分が泣いていることに。
無性に哀しくなってくる。
それでも、胸毛の全裸の日系ブラジル人が怖いから、服を全部脱いで。
無意識にカーテンを閉めて、シャワーを出して。
やっぱり、涙が出てきた。とまらない。
なんでだろう。
最初は、スカウトされたはずだったんだ。
省12
[570]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM
:2011/08/27(土) 03:57:52 ID:dI3NuAjA
シャワーは、身体を洗うためではなく、涙を洗い流すために使った。
ぼんやりと、カミソリを手にする。
ルナ「(死んじゃおっかな…)」
誰か悲しんでくれるだろうか。
そんなことを考えて、カミソリの刃を手首に当てる。
ダメだ。ちょっと切った程度じゃ死ねない。動脈までいかないと。…自分にそんな、ある種の勇気はない。
ルナ「私。死ぬことも…できないんだ…」
ぼんやり呟いた時。ルナの頭の中で『繋がった』。
死ぬこと。そして死なないこと。
省13
[571]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM
:2011/08/27(土) 03:58:52 ID:dI3NuAjA
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先ほどの部屋で。
ドクターペッパーを飲みながらシャアはノートPCで遊んでいた。
もうすっかり、くつろいでいる
何故かと言うと、大丈夫判定委員会から、Dサインが出たのだ。
『ルナマリア』と『全裸』のキーワードを、クリアしたらしい。
だから胸毛の全裸男は、もう来ないはず。
…中の人だって書きたくないくらい怖いんだから。
シャア「今日は、幼女のパンツ売ってるかなー」
ドアが開く音に続いて、リカルドが軽く敬礼した。
省6
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0ch BBS 2007-01-24