※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ 現行スレ 投票 最新20

1- レス

【最終】ファイアーモリブレム33【試験】


[173]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/08/02(火) 23:42:49 ID:???
カイン「だあああぁぁぁっ!!」

カインの攻撃は彼の性格のように実直で力強いものだった。
だが、その槍の先が少しだけ曇っているようにも思えた。

フレイ「(今のお前は……何かを探し、迷っているのだろうな。
    ライバルであり相棒であったアベルが騎士団を辞めたことで
    競う相手と目標の2つを同時に失ったのだ。無理もない……)」

同じソシアルナイトとして、自分がアベルの代理となる。
一度はそう考えたものだが、やはり一回りほど年配ということもあり、
自然に接するにはどこかギクシャクしたものが邪魔をする。

フレイ「(せめてこの古傷が完全に癒えてくれればな……)」

今、このアリティア騎士団には多くの若い力が加わろうとしている。
だが、そのひとつ上の世代。具体的にはカインやドーガなどをさらに上の段階に導く存在が欠如している。
剣闘士サムソンは有事の時以外には王宮には顔を出さないし、聖騎士アランは持病の症状がなかなか快方に向かわない。

フレイ「(クリスたちは後に『黄金世代』と呼ばれるほどの騎士団にもなるだろう。
    だが……このままカイン達を不遇の世代の戦士として腐らせるわけには行かぬ……)」

そのためには、やはりあの男の存在は必要だったのだ。
最終試験の最後の相手に相応しき、アリティア一、いや、アカネイア大陸一の聖騎士の存在が――。

カイン「貰ったっ!!」

ガァン!!

フレイ「!」

フレイの槍はカインの槍に弾かれる。フレイは静かに降参の意を表すと、クリス隊の模擬訓練は滞り無く終了するのだった。


0ch BBS 2007-01-24