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1- レス

【最終】ファイアーモリブレム33【試験】


[530]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/08/08(月) 16:02:46 ID:???
クリス「(あなたが両親を助けてあげたいという気持ちは優しく温かい、尊いものだと思う。
    だけど私の正騎士になるという夢はおじいちゃんの夢でもあり、今は大切な第七小隊のみんなの夢!)」

たとえ相手の夢や理想を打ち砕くことになろうとも、譲れない気持ちがあるのならば。
しかし、そこまで思ったのにもかかわらずクリスの脳裏にはもう一つの思い出がよぎっていた。

クリス「(でも……もしも……もしも私たちのせいで彼が正騎士の試験に落第してしまったら……)」

クリスは物心つかない頃、既に両親を失っていた。両親の死の原因をマクリルに聞いてみようとも思ったが
自分の家族に関するものが何一つ残っていなかったことから、きっと聞いてはいけないことなのだろうと知らず知らず自覚していたのである。
そんな両親の愛に飢えて育ってきた彼女は、両親を大事にしようとする戦士の決意の深さがとても尊大で神々しい物に思えて仕方がなかった。

クリス「(私は……彼の夢を、両親の希望を壊そうとしている……の……?)」

今になって思い知る。試験にここまで勝ち残ってきたということはその分脱落してきた者の上に自分たちがいるということを。
アリティアを守る剣となる自分は今、アリティアの一人の青年の家族の幸せを壊していることに気付かされる。
その瞬間、クリスは自分の身がこわばるのを感じた。普段のような力強さが発揮できない。足が縮こまる。

バァン!!

マルス「ボールが中央ラインへ転がっていく!このこぼれ球は第七チームのドーガがキープした!」

ドーガ「よし、ナイスクリアーだクリス!」

森崎「ふう…なんとかゴール前で食い止めることができたか。情報通り凄まじく攻撃的だぜ。
   (もう後半も15分か。攻め急ぎたいところだが、安易な攻撃はさっきのように跳ね返される恐れがある。ここは…)」


0ch BBS 2007-01-24