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1- レス

【最終】ファイアーモリブレム33【試験】


[676]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/08/16(火) 00:36:47 ID:???
森崎「あ〜やっぱ違うか。こんな弱気な隊長の小隊メンバーなんてとてもじゃないがそんな強さはないか」

森崎の馬鹿にするような言動にクリスは眉を吊り上げて反論する。

クリス「なっ…!ち、違います!カタリナもセシルも…ロディもルークもライアンだってそんな弱くはありません!」

森崎「だろうな。他の小隊の連中もそれくらいの強さは持ってるものなんだよ。
   その両親思いの従騎士も、お前に敗れたくらいじゃ夢が壊れることなんてないんだよ」

クリス「(……そうか。私、自惚れてたんだ。他人を心配するようで、実は他人を見下してたんだ……)」

改めて相手に対して失礼なことを考えていると怒った森崎の言葉をクリスは噛み締めていた。
誰もが自分の夢に対して誇りを持ち、真剣に叶えようと歩き続けている。
その道は交わることはあれど平行に伸びることはない。
どちらかが迂回を余儀なくされる場合、どちらがより前に進みたいか競いあう必要があるのだ。
自分はその勝負から逃げようとしていた。これ以上相手に失礼のある行動などあるだろうか。

クリス「相談に乗ってくれてありがとうございました。……失礼します」

誰かを蹴落とし蹴落とされる恐怖よりも、自分の夢や信念をぶつけ合う競争心を持とう。
たとえそれで自分の夢が壊されたとしても悔いはない。きっとその砕けた欠片から新たな夢が生まれるだろうから。
何処か悟ったような凛とした顔を向けて、クリスは森崎の横を通り過ぎていった。
彼女の去りゆく姿を見送りつつ、森崎は自分の境遇と夢についてもう一度考えていた。

森崎「(今の俺の夢は…日本サッカー協会の世界一のナショナルチームになるという夢に乗っかっているだけにすぎない。
   世界一のキーパー。それは世界一のチームのキーパーじゃない。世界で一番優れたキーパーでなくてはならないんだ…!)」

全日本ユースの頼れる仲間たちの存在は確かに嬉しいものであったが、
仲間が活躍するほどに自分の存在が脇に追いやられている現実に打ちひしがれる思いもあった。

森崎「(この迷いや答えは…ブンデスリーガで見つけることが出来るのだろうか。それとも…?)」


0ch BBS 2007-01-24