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【最終】ファイアーモリブレム33【試験】


[740]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/08/19(金) 01:42:50 ID:???
カタリナ。彼女の姿はかつてキーパーになることを嫌がっていた自分の姿に重ねて見えた。
無理やりゴール前に立たされ、否応なしにボールを蹴りこまれることが怖かった。
だが、そんな森崎は一人の少年と出会うことでその恐怖が羨望へと変わっていったのである。
若林源三。小学生離れの体格ながら、俊敏な動きでどんなシュートも楽々と止めてしまう彼の姿に憧れ、
森崎は押し付けられていたキーパーというポジションを自ら進んで選ぶようになったのだ。
次第にその憧れは立場を追いやり成り代わってやるという野心に変貌していくのだが、その話は今は止めておこう。

森崎「(……とにかくだ。カタリナには俺がいなくてもマルスを、
   アリティア騎士団を引っ張っていけるくらいの指揮力を身につけてもらいたい。
   この最高の戦いの舞台で、しっかりと指揮官として仕事をこなせばきっと大きな自信になるはずだ)」

ブレーメンとプロ契約し、世界一のキーパーになるという夢を叶えるためにもこの大陸に憂いはできるだけ残したくなかった。
ガーネフとラムカーネの存在は気がかりだが、今は向こうからの接触を待つほかない。
自分の代わりを務める者。言ってしまえば後継者になり得る者を森崎は見つけかけているのだ。

森崎「(それが誰なのかはまだハッキリと決めかねるが……この戦いの中できっと見つけることが出来るだろう)」



森崎は部隊表を纏め終えると、丁度出撃準備を終えたクリス達を整列させる。

森崎「よし、みんなきけ。今から最終試験の出撃メンバーを発表する!」

否応なしに砦内に緊張感が蔓延する。これまで培った鍛錬の成果をどの部隊で、誰と共に発揮するのか。
小隊全員で正騎士に、そして近衛騎士になるという夢を叶えるために若き従騎士たちの視線は森崎に集まる。

森崎「まずは第一部隊。エリス王女率いる魔道軍と交戦するのは……ロディ、セシル!」

ロディ「…はい。(アベル殿と戦うことはできないのか。…いや、私は私に出来ることをするだけだ)」

セシル「はいっ!(第九小隊を追放された私を受け入れ、共に戦ってくれた皆のためにも…絶対に結果を残してみせる!)」


0ch BBS 2007-01-24