【何度でも転び】キャプテン松山28【何度でも飛ぶ】

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[217]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw ：2011/10/16(日) 21:50:50 ID:???

松山「……」

松山は一目見て、せり上がる灼熱を感じ――高揚に総身をブルリと震わせた。
いずれ劣らぬ幻想郷の強豪達。その勇名の中に、自分が志しゼロから作り上げたチームの名前が堂々と並んでいる。
勿論、いまは名前が並んだだけで凌いだ訳でも何でもない。
満足するには尚早だが、それでも湧き上がってくる達成感は堪えようがなく、自分の表情さえ掴めなくなる。
ふと、自分がどんな顔をしてるのか気になり顔を上げると、霊夢と阿求、シャンハイがじっと自分を見つめていた。

霊夢「……」
阿求「……もう、よろしいですか？」
松山「っ、ああ……！」

まだ震えの収まらぬ手でそっと書類を返すと、阿求も何回か深呼吸をしてからやがてそっと口を開く。

阿求「グループの振り分けと抽選会は、前回の優勝チームである守矢神社で、8月6日に行われます。
　　　キャプテンは必ず参加ですから、他に予定を挟まないよう気をつけてください」
松山「わかったよ阿求さん。
　　 (でも……考えてみればこの大会方式だと、決着をつけられないまま消えるチームがあるよな……。
　　　俺達が決勝まで進むなんて確信できる生半可な大会じゃないのは承知してるが……それでも」

松山には、サッカーのフィールドで何としても決着をつけたい相手がいる。
どちらかがその場所まで至れないのでは、例え優勝まで至っても身を焦がす程、燃焼しきることはできないだろう。

松山「(グループリーグで相見えなくても、決勝まで進めば戦える可能性は残されてるけど……。
　　　　俺が、必ず決着をつけたいチームは、果たしてどのチームだろうか……？)」

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0ch BBS 2007-01-24