※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ 現行スレ 投票 最新20

1- レス

【何度でも転び】キャプテン松山28【何度でも飛ぶ】


[249]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2011/10/19(水) 00:10:04 ID:???

E アルバイトの話をする


松山「阿求さん、大事な話があるんだ!」
阿求「(え、え? な、何でしょう突然この真剣さは)」

突然、松山が決意を宿した熱っぽい眼で詰め寄ってきたので、阿求は押し留めるべきか迷う風に両手を泳がせる。
しかしそんな間にも、少年は前進を止めず、頭突きでもするかのように身を乗り出す。

阿求「(わ、わ、ちょっと近すぎます! 離れ――も、もしかしてこれって!?)」
松山「俺には――金が な い !!!!!!」

その一声を境に、夏の厳しい日差しが真っ盛りの暑い室内に、氷雪が積もったかのような沈黙が支配する。
もたらしたのは松山光。 恥をしのんで涙を呑んでの一世一代の告白であった。
そう―――現在の所持金9270。大会まで食費だけに使う計算でも、一日ぶんが足りなくなってしまう。

阿求「……」
松山「いやさ。 実は人里で思わぬ衝動買いっていうか……使い道もない物を買ってしまって。
    そこに治療費まで出してもらったりしてるし、サッカーの練習も大事だけど食うにも困りそうなんだ」
阿求「…………」
松山「これまで不運だなと考えるときがちょっとはあるんだけど、金運にも見放されかけてるみたいなんだ。
    色々と仕事を斡旋する事ができる阿求さんに、紹介してもらった他に雇用情報ないかってお願いしてみたり」
阿求「……………………」

多少、下手に出るのはやむなしと、松山は自分に言い聞かせながら頼み込んだ。
松山が以前、阿求に紹介してもらった仕事は、倉の整理、清掃、他チームの助っ人など比較的真っ当な仕事だ。
それだけに、働いて給金を得る時間は到底足りず……。
さりとてこのままでは、大会に出場どころかその前に食費が尽き、戦う前から敗北しかねない窮状を訴える。
阿求は全てを聞いて、太陽の女神のような笑顔を見せた。



0ch BBS 2007-01-24