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【何度でも転び】キャプテン松山28【何度でも飛ぶ】


[367]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2011/10/24(月) 22:45:19 ID:???

シャンハイ「アリス様」
アリス「ん? まだ何か用かしら? 読書に没頭する前に手短に簡潔にお願いね」
シャンハイ「ハ、ハイ。 アリス様は、鈴蘭畑のお人形をご存知ですか?」

そう告げると、パタン、と、やけに耳に残る音がして、シャンハイは身を竦めた。
アリスが読み始めたばかりの本を閉じた音だった。
シャンハイの口から件の人形の話が出た時点で、七色の魔女はシャンハイの目的まで看破したのだろう。
全て読み取ったのかアリスは無言。 人間であったら、手のひらをじっとり汗ばむ緊張状態でシャンハイが続ける。

シャンハイ「あ、あぅ、あ、アリス様? 私、鈴蘭畑のお人形さんとお話してみたくって」
アリス「やめときなさい。
     鈴蘭畑の人形なら私も知ってるわ。 メディスン・メランコリー。 人形の身で意思を宿した存在。
     なのに捨てられて花畑でひとりぼっちだからお友達になりたいなんて。
     生半可な気持ちや同情だけであの子に会いに行ったら、双方傷つけあう結果に終わるだけよ」

厳しい制止の言葉に、シャンハイは二の句も告げず沈黙するしかなかった。
一転、優しく諭すように今度はアリスが続けて語りかける。

アリス「シャンハイ、貴女は、大切にしてくれる主と一緒で、必要とされてるわ。
     メディスンはその対極にいて人間を恨んでる。その溝を飛び越えられる程、貴女は仲良しになりたいの?」
シャンハイ「……」
アリス「(きついことを言ったけど……。
     覚悟もないまま行かせて衝突でもしたら、順調に育ってる心に歪みを形成しかねないものね。
     それにしてもメディスンか……そうか、あの子はまだフリーで残ってたんだっけ)」



0ch BBS 2007-01-24