※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ 現行スレ 投票 最新20

1- レス

【何度でも転び】キャプテン松山28【何度でも飛ぶ】


[880]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2011/12/20(火) 22:31:52 ID:???

A ミラクルカップ出場と、大会の優勝を誓って乾杯!



萃香からは、古い友と新たな友の門出を祝う気持ち。松山からは、得た仲間達と共にきっと優勝の栄冠を掴む誓い。
二つの想いを澄んだ音に替えて、萃香がぐいとグラスを空けて―――
松山も、今度はためらうことなく無色の液体を喉に流し込んだ。

松山「……旨い。 なんか、幻想郷に来て何度か呑んだけど、お酒が美味しいって感じたのは初めてだ」

意外な程、味覚を満たし豊潤に感じられた酒の味に、戸惑いを覚える松山。
萃香はそれを満足げに眺めて一つ頷いて……時折見せる年長者の貫禄を感じさせる言葉を口にした。

萃香「そりゃ達成の味さ。
    重いもの背負い込んで踏みしめて歩いてきて、長い間の苦労も喜びも何もかんもが凝縮された味。
    美味いってことは、きっと光にとって、全部足したら悪いもんでもなかったってことさ」
松山「……」

苦労は今こそ報われた気がして、不意に目頭が熱くなりかけたが、それを引っ込めようとさらに強く酒を煽る。
荒い呼吸を吐いたが、決して悪い気分にさせるものではなく、むしろまた呑んでみたい……そう思わせる味だった。

松山「なんとなく、大人が酒を嗜むのが解った気がするよ……また、こういう酒を呑めるかな?」
萃香「ああ呑めるさ。
    今だって美味しいなら、ミラクルカップに優勝して呑む酒は極上の酒虫の満たした酒にも劣らんだろうよ」

にぃっと太く笑って萃香が最後の酒を飲み干すと、松山も似たように猛々しく奮い立つような笑みを浮かべていた。
自然と拳を小突き合わせて、松山は優勝にかける想いを更に上書きし強める言葉を告げた。

松山「その酒を飲むにも負けられないな。 ああ――絶対に優勝して誓いを果たしてみせる!」
萃香「あたぼうよ。 私と交わした約束、守れなかったら攫っちまうから覚悟しとくんだね!」



0ch BBS 2007-01-24