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キャプテンブライト9


[103]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM :2011/09/23(金) 03:27:16 ID:dNxKCxxY
 運転手「知り合いですか?」
 ボス「ニュースくらい見てろ。一ヶ月くらい前、あっち関係で派手に捕まったヤツがいるだろ」
 運転手「ああ!! ティアナって、あのティアナ!!」
どうやら私は。私の知らない所で、結構な有名人になっているようだ。
 運転手「でもティアナってクスリ方面でしょ。ぶっ転がしても、ウチらと競合しないんじゃ」
 ボス「情報に疎いと早死にするぞ。…ティアナは『ホワイトデビル』の手駒、という噂がある」
 運転手「『ホワイトデビル』の手駒!? ボス、まずいじゃないですか。そんなヤツぶっ転がしたら…」
 ボス「だから困ってるんだろ! まずいぞ…」

え? 何? 手駒? ホワイトデビル?

 ボス「『ホワイトデビル』に対して、俺たちが敵対してないことを示さねばならん」
 運転手「どうするんです?」
 ボス「状況が変わった。ティアナを絶対に傷つけるわけにはいかなくなった…。その前提でもう一度交渉してくる」

ボスは慌しく部屋を出て行った。運転手は椅子に座りなおし、それでも落ち着かない。
何度も深呼吸しては、汗を拭っている。
逆に私は危機感とか恐怖感とかがマヒしているのかもしれない。特に恐くもなかった。
ただ、親友の妹イストちゃん。彼女だけが気がかり。
隣で拘束されて眠っているイストちゃんに囁いた。大丈夫だよ、って。


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