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【崩落のステージ】Another-C_8【 前篇 】
[677]アナカン ◆lphnIgLpHU
:2011/11/14(月) 20:19:35 ID:???
三杉(あそこは・・・市民グラウンドか。 ・・・こんな時間に一体誰がボールを蹴るというんだ?)
首を傾げながらグラウンドへと足を踏み入れた三杉は、そこに知った顔を見る。
そこには小さい身体の新田瞬が、汗だくになりながら不器用そうにボールを蹴っていた。
新田はボールの扱いはチームの中でもかなり巧みな方にまで成長している。
しかし今の彼は、本当に不器用・・・素人に毛が生えた程度の技術力しか感じさせない。
それも当然であろう。 新田は利き脚を一切使わず、左脚一本でボールを操ろうとしているのだから。
三杉「新田・・・」
呟く三杉に全く気付く様子なく、新田は今度はグラウンドの隅に向かっていく。
そこには吊るされたタイヤが在り、これを新田はまたも左足を使って力強く蹴り上げていた。
どうやら彼は利き脚でない左足を鍛えようとしているらしい。
新田が何を目的としているのか、三杉は考え・・・るまでもなく察していた。
・・・と言うか、新田が三杉のアドバイスを察した結果、この秘密特訓があるとしか思えなかった。
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0ch BBS 2007-01-24